

元F1ドライバーのセルゲイ・シロトキンは、世界耐久選手権(WEC)2018/2019シーズンの残りのラウンドをSMPレーシングから参戦することとなった。
昨シーズン限りでウィリアムズF1チームから放出されてしまったセルゲイ・シロトキンは、SMPレーシングの一員としてBRエンジニアリングのプロトタイプ、BR1を駆って、3月に行われるセブリング1000マイルレースでWECデビューを果たす。
彼はマテボス・イサキャーンに代わって、エゴール・オルドゼフ、ステファン・サラザンとともに17号車をドライブする。彼はセブリング1000マイルに続いて5月のスパ・フランコルシャン6時間レース、そして最終戦のル・マン24時間レースに参加する。
SMPレーシングのレギュラードライバーであるジェンソン・バトンは、セブリング1000マイルとスパ6時間がスーパーGTのスケジュールと被っているため、欠場する可能性が高い。しかし、空席となる11号車のシートに誰が収まるかは未だ明らかとなっていない。
SMPレーシングは、ロシアのSMP銀行のオーナーであるボリス・ローテンベルクが運営するチームで、シロトキンはその支援を受けているドライバーのひとりであり、F1の参戦にもSMP銀行のスポンサードが大きく影響したとされている。
シロトキンは以前から、F1でドライブできないことが明らかになった時はSMPレーシングからWECに参戦することで合意していて、このシリーズに参戦する理由は「ほとんどが(SMP銀行への)恩義だ」と述べた。
「SMPレーシングの一員として、ロシア国旗の色をまとったマシンでWECに参戦できることはとても名誉なことだし、喜ばしいことだ」とシロトキンは語った。
「僕たちには素晴らしいドライバーラインナップと素晴らしいマシンがある。これがあればル・マン24時間を含めて優勝争いができるはずだ」
シロトキンのセブリング1000マイル、スパ6時間から先のスケジュールは不透明であるが、ここ数ヵ月の間にWRTアウディからDTMのテストに、マヒンドラからフォーミュラEのテストに参加するなど、様々なカテゴリーで積極的なアプローチを図っている。
この記事について
シリーズ | WEC |
ドライバー | Matevos Isaakyan , セルゲイ シロトキン |
チーム | SMP Racing |
執筆者 | Jamie Klein |