トヨタ、ル・マン24時間に向け準備万端。スパで走り込み、『GR010』のシステム最終チェックを完了
TOYOTA GAZOO Racingは、ル・マン24時間レースとその事前合同テストを前に、スパ・フランコルシャンで最終システムチェックを実施した。
#8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid: Sebastien Buemi, Kazuki Nakajima, Brendon Hartley
JEP / Motorsport Images
今シーズン、新開発のLMHマシン『GR010 HYBRID』でWEC(世界耐久選手権)に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing。8月15日(日曜日)に行なわれるル・マン24時間レースのテストデーを前に、ベルギーのスパ・フランコルシャンでマシンのシステムの最終チェックテストを行なった。
このテストでは7号車を小林可夢偉、8号車をブレンドン・ハートレーが担当し、8月7日と8日にそれぞれ約200km走行したようだ。7日(土)は雨が降ったため走行開始が遅れたものの、8日(日)の昼までにはテストを終えている。
チームのテクニカル・ディレクター、パスカル・バセロンは次のように述べている。
「シェイクダウンは、何の驚きもなくスムーズに行なわれた」
「ル・マンのテストデーを前に、すべてのシステムが正常に機能していることを確認するために、様々なシステムのチェックを実施した」
「典型的なスパウェザーだったにも関わらず、全てがうまくいった。ル・マンに向けた準備のために、最後のチェックボックスにマークを入れることができた。我々はテストデーから始まるイベントを楽しみにしている」
テスト終了後、マシンはドイツのケルンにあるTOYOTA GAZOO Racing ヨーロッパの拠点に戻り、チームの機材はそのままル・マンに向けて出発した。
スパでのシステムチェックは、WECモンツァで発生した問題を受けて、バセロンがGR010に信頼性の懸念があると認める前に予定されていたものだ。
WECモンツァでは、トヨタのマシンに信頼性のトラブルが続発した。小林とマイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスと組む7号車は、電子機器の不具合により約1分間の走行不能に陥り、小林はコース上にマシンを止めて電子機器のフルリセットすることを余儀なくされた。
ハートレーがセバスチャン・ブエミ、中嶋一貴と組む8号車は、燃料システムに問題が発生。レースに勝った7号車から43周遅れで、6時間レースを終えている。
ル・マンのテストデーは、新型コロナウイルスの影響で昨年は行なわれなかったが、今季は復活しスケジュールに組み込まれた。ただ同週末にフォーミュラEの最終戦ベルリンePrixが実施されるため、トヨタ陣営では同レースに出場するブエミに加え、テストドライバーのニック・デ・フリーズもテストデーを欠席することになる。
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