WEC Spa-Francorchamps

WECトヨタ、GR010がデビューウィンも”順風満帆”とはいかず。7号車にはブレーキトラブル発生

トヨタGR010のデビュー戦となったWEC開幕戦スパで、勝利を手中にほぼ収めていたトヨタの7号車にブレーキのトラブルが発生。トヨタはホイールロックに対する感度の問題だと説明した。

Gary Watkins

Gary Watkins

編集: 2021/05/04 10:24

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

#7 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid: Mike Conway, Kamui Kobayashi, Jose Maria Lopez

 世界耐久選手権(WEC)のシーズン開幕戦として開催されたスパ6時間レースは、ハイパーカー時代の幕開けとなるレースとなった。TOYOTA GAZOO Racingは新車『GR010 HYBRID』を投入し、8号車が優勝を飾ったが、7号車がブレーキトラブルに見舞われるなど、順風満帆のレースとはならなかった。

 レース3分の2を過ぎた頃、小林可夢偉がドライブ中だったトヨタ7号車はターン10(ブリュッセル)のヘアピンでフロントタイヤをロックさせ、オーバーラン。幸いマシンをウォールにぶつけずに済んだものの、グラベルでマシンを止め、オフィシャル車両による救出を待たなければならなかった。

 これで優勝戦線から脱落した7号車は、優勝した僚友8号車、アルピーヌ36号車に次ぐ3位でレースを終えた。

Related videos:

 小林はトラブルについて「僕たちはフロントエンドに少し苦労していましたが、それでもペースは良かったんです」と、motorsport.comに語った。

「フロントがロックアップしてしまい、それを解除できませんでした。その理由は分かりません」 

 TOYOTA GAZOO Racingヨーロッパのテクニカルディレクターであるパスカル・バセロンは、この問題について「フロントホイールのロックに関する感度」の問題だと表現。ただ詳しく分析を行なうまで、その詳細は分からないと強調した。

 7号車のスタートドライバーを担当したマイク・コンウェイは、3人のドライバーがレース中それぞれブレーキのトラブルに遭遇していたと説明した。

「僕はターン1でロックしてしまったし、ホセ・マリア(ロペス)はGTカー(LM-GTE Proクラスの91号車ポルシェ)と接触し、ドライブスルーペナルティを受けた。今日のクルマは間違いなく運転しづらかった」

「いくつかの問題があったが、これを教訓にして、次はもっと強くならなければならない」

 セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーが乗るトヨタ8号車は、ふたつのペナルティを乗り越え、アルピーヌに1分以上の差をつけて優勝した。

 8号車は2度目のピットストップの際、ハイパーカーの規定で定められている『給油時に最低35秒間給油ノズルが刺さっていなくてはならない』という規則に違反してしまったため、30秒のタイム加算ペナルティを受けた。さらには、アンセーフリリースにより5秒のタイム加算ペナルティも受けた。

 ブエミは「ペナルティがあって、レース中盤には本当に勝てるとは思っていなかった」と振り返った。

「その点は改善しなければいけないが、僕たちドライバーとしては今回ミスがなかった」

 バセロンは、GR010のデビューレースがトヨタにとって「全く素晴らしいレースではなかった」と語った。

「我々にとってポジティブなのは、1戦目の最後まで2台のマシンを走らせることができたことだ」

「あまり良くなかったのは、特に序盤のピットストップでいくつかミスをしてしまったことだ。ハイパーカー最初のレースで勝つことは我々にとって重要なことだが、大変な作業だった」

 村田久武チーム代表は、今後さらに多くのメーカーが加わり、盛り上がっていくと見られるハイパーカーがファンにとって魅力的なレースになることを願いつつ、GR010の改善を進めていくと語った。

「レースはチームにとって予測のできないドラマチックな展開になりました。ハイパーカーが新たな時代の競争の激しいカテゴリーとなり、世界中のファンの皆様の期待に添えられることを望んでいました。今後も接戦が多くみられる、エキサイティングな展開となることを望んでいます」

「我々はいくつかの難しい問題に直面しましたが、メカニック、エンジニア、またドライバーたちの大変な努力のおかげで、表彰台の中央で耐久レースの新時代を迎えることができました。レースウィーク中も困難な状況が多数ありましたが、チームは決して諦めない姿勢を貫きました。実際に可夢偉は、コースを外れ、グラベルにスタックしてしまった後も、わずか数周でトップ車両を追い抜き、この姿勢を体現してくれました」

「今日のレースは、我々の次世代レーシングハイブリッド技術の力強いスタートになりましたが、引き続きGR010 HYBRIDの改善を続け、学び続けていきます。 今回スパ戦は、決して順風満帆なレースウィークではありませんでしたが、ただ、改善すべき点を浮き彫りにできたので、次戦前、特にル・マン前までにしっかり対応をしていきます」

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 WECスパ6時間:トヨタ8号車がハイパーカーデビュー戦で優勝。7号車トヨタはコースオフに泣き3位

次の記事 ポルシェとペンスキーがタッグ! LMDhマシンでWECとIMSAにファクトリー体制で参戦

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Gary Watkins



マクラーレン“MP4/8B”に搭載されたランボルギーニ/クライスラーV12……あのエンジンブローがなければ、F1の歴史が変わっていた?

F1

F1 1 ヵ月前

マクラーレン“MP4/8B”に搭載されたランボルギーニ/クライスラーV12……あのエンジンブローがなければ、F1の歴史が変わっていた?



未だWECで勝利のないプジョー、来季9X8をアップデートへ。2029年までの参戦継続も明言「パフォーマンスを発揮しなければならない」

WEC

WEC

24 Hours of Le Mans

3 ヵ月前

未だWECで勝利のないプジョー、来季9X8をアップデートへ。2029年までの参戦継続も明言「パフォーマンスを発揮しなければならない」



WECの次期ハイパーカークラスの規則骨子が発表。1規格に統一も、シャシー&ハイブリッドの独自開発が認められる方向に。水素車両の参入も?

WEC

WEC

24 Hours of Le Mans

3 ヵ月前

WECの次期ハイパーカークラスの規則骨子が発表。1規格に統一も、シャシー&ハイブリッドの独自開発が認められる方向に。水素車両の参入も?

More from

ホセ・マリア ロペス



ピンチヒッターでも準備はバッチリ! トヨタに”復帰”しル・マン戦うロペス「2周目には良い感じだった」

WEC

WEC 2024/06/12

ピンチヒッターでも準備はバッチリ! トヨタに”復帰”しル・マン戦うロペス「2周目には良い感じだった」



トヨタ、負傷コンウェイの代役でロペスを起用した理由を説明。リザーブ担当の宮田莉朋は「ル・マンを走った経験がない」

WEC

WEC 2024/06/09

トヨタ、負傷コンウェイの代役でロペスを起用した理由を説明。リザーブ担当の宮田莉朋は「ル・マンを走った経験がない」



ロペス、WECハイパーカーのシート喪失もトヨタと一心同体「陣営に留まることが目的だった」今年はレクサスでLMGT3参戦

WEC

WEC 2024/02/16

ロペス、WECハイパーカーのシート喪失もトヨタと一心同体「陣営に留まることが目的だった」今年はレクサスでLMGT3参戦

More from

Toyota Gazoo Racing WEC



WEC富士大逆転勝利のトヨタ。アンカー平川亮、アルピーヌの猛攻凌ぐ「普通に走れば、抜かれないと思っていました」

WEC

WEC

Fuji

4 日前

WEC富士大逆転勝利のトヨタ。アンカー平川亮、アルピーヌの猛攻凌ぐ「普通に走れば、抜かれないと思っていました」



予選中止は良かった? 悪かった? トヨタ勢2台で意見分かれる……平川亮「どっちかわからない」 小林可夢偉「トップ集団を狙えたかも!」

WEC

WEC

Fuji

5 日前

予選中止は良かった? 悪かった? トヨタ勢2台で意見分かれる……平川亮「どっちかわからない」 小林可夢偉「トップ集団を狙えたかも!」



トヨタWEC富士初日は苦戦! ロングランが厳しい……小林可夢偉はタイヤに関する判断を悔やむ「ソフトは使えないと決めつけてしまった」

WEC

WEC

Fuji

6 日前

トヨタWEC富士初日は苦戦! ロングランが厳しい……小林可夢偉はタイヤに関する判断を悔やむ「ソフトは使えないと決めつけてしまった」

最新ニュース



アレックス・マルケス、新レコードの最速タイム! 小椋が15番手で予選はQ1スタートに|MotoGP日本GPプラクティス

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

33 分前

アレックス・マルケス、新レコードの最速タイム! 小椋が15番手で予選はQ1スタートに|MotoGP日本GPプラクティス



メルセデス、待望のアップデートパッケージ投入。エンジンカバーの形状一変でダウンフォース増狙う

F1

F1 F1

バーレーンGP

50 分前

メルセデス、待望のアップデートパッケージ投入。エンジンカバーの形状一変でダウンフォース増狙う



なぜ学生主導のSTEM Racingを支援するのか? アラムコ、VISA、ANAそしてHRC「見返り云々は関係ない」

General

Misc General 1 時間前

なぜ学生主導のSTEM Racingを支援するのか? アラムコ、VISA、ANAそしてHRC「見返り云々は関係ない」



Moto2日本GPプラクティス|佐々木歩夢、9番手タイムで予選Q2直行! アロンソが初日最速

Moto2

MOT2 Moto2

日本

2 時間前

Moto2日本GPプラクティス|佐々木歩夢、9番手タイムで予選Q2直行! アロンソが初日最速

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録