トヨタのハイパーカー、完成は“ギリギリ”に? 「準備はかなり遅れている」
トヨタは2020/2021年シーズンのWECで使用するハイパーカーの設計・製造が、タイトなスケジュールで進行していることを認めた。
Toyota Gazoo Racing Toyota TS050 detail
Toyota Racing
WEC(世界耐久選手権)に2020/2021シーズンから設けられる最高峰クラス『LMH』(ル・マン・ハイパーカー)。トヨタは『GRスーパースポーツ・コンセプト』をベースとしたハイブリッド・プロトタイプ車両で同クラスに参戦することを表明している。
しかしながらハイパーカー規定の承認が遅れ、2019年のル・マン24時間レースの直前まで規定が確定しなかったことから、LMHに参戦予定のトヨタとアストンマーチンは比較的短い期間で参戦準備を進めなければいけなかった。
トヨタ・モータースポーツ(TMG)のテクニカルディレクターを務めるパスカル・バセロンは、開幕までに新しいマシンを準備するという、大きな課題に直面していると語った。
「急ピッチでやっている。かなり遅れているんだ!」
トヨタのハイパーカー開発の進捗について尋ねられたバセロンはそう答えた。
「全てにおいて危機的な状況だ。マシンはホモロゲーション(承認)、そして最初のレースの直前に完成する予定で、非常にタイトでリスキーなスケジュールになっている」
「(開幕戦の)シルバーストンの開催時期は(2019/2020シーズンよりも)少し後ろにずれ込んだ。8月の最終週ではなく、9月の第1週になっているから、1週間猶予を与えられることになるだろう」
「現時点では、これ以上のことを求めるのは難しいくらい完璧なプログラムを遂行しているから、全てがうまくいくことを願っている。ただ、危機的な状況であることは確かだ」
トヨタのチーム監督であるロブ・ルーペンは以前、チームが2020年の6月にマシンを初公開することを目指していると示唆していたが、その計画はわずかに後ろにずれこんでいるようだ。
「おそらく7月……7月中旬になるだろう」とルーペンはmotorsport.comに語った。
「レギュレーションの決定がかなり遅れたため、スケジュールはタイトなものになっている。小さな問題が起きてもまだなんとかなるが、残されている時間が少ないことは個人的に残念に思う。技術面で未だ議論されているものが色々とあるからだ」
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