WEC バーレーン8時間

トヨタ、新型ハイパーカーの来季WEC投入を否定。GR010をアップデートし、新たなライバルたちを迎え撃つ

トヨタは、来年のWECに新型のハイパーカーを投入する可能性を否定。現行車両のGR010にさらなるアップデートを行なうと明かした。

Gary Watkins

Gary Watkins

編集: 2022/11/10 17:51

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

#7 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid LMP1: Mike Conway, Kamui Kobayashi, Jose Maria Lopez

 トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)の最終戦バーレーン8時間レースを前に、来季の新型ハイパーカー投入を否定。現行のGR010ハイブリッドにアップデートを施し、新たに参入してくるライバルたちを迎え撃つことになる。

 LMHの技術規則では、マシンの開発が厳しく制限されている一方で、5シーズン(2021年1月から2025年12月)までの間に、最大2台のホモロゲーションを取得することができるとされている。

 来季はフェラーリやポルシェ、キャデラックといった新たなライバルたちがWECハイパーカークラスに加わる予定であり、トヨタも新型車両でそれに対抗するのではないかと考えられていたのだ。

 TOYOTA GAZOO Racingヨーロッパのテクニカル・ディレクターであるパスカル・バセロンは次のように述べた。

「我々はGR010をキープする。我々は学習を続け、より良いものにしていくつもりだ」

「我々の仕事は、進化が必要なモノに対して進化をさせることだ」

 LMH車両は開発が厳しく制限されているが、技術規則では5シーズンに5回まで、”エボ・ジョーカー”と呼ばれるパフォーマンスアップデートが認められている。

 バセロンは進化(エボリューション)という単語を使いつつも、来季に向けてエボ・ジョーカーを使ったアップデートを行なうかどうか、すでにジョーカーを使用した回数についても明言を避けた。

 2022年に向けてトヨタはGR010の前後タイヤサイズを変更したが、これはLMDh規則とのすり合わせの一環であり、ジョーカーにカウントされていないようだ。車両の最低重量が削減されたことにより、ワイドなフロントタイヤを活かすことができる重量配分が実現できなくなってしまったのだ。

 同時に空力面でも、エンジンカバーのドーサルフィンをより高くより長くするなど、空力面でも大きな変更が加えられている。

 バセロンは、GR010にとって3年目となる2023年の進化は、今季に向けた変更よりも「より繊細なもの」になると語り、ジョーカーを使うまでもない「信頼性、整備性、クルマをメンテナンスしやすくすること」に重点を置くことを示唆した。

 また、2023年仕様のGR010は1月までテストを実施しない予定であるという。

 なお新型車両の開発についての質問には、「マシンの進化を準備するスタッフがいることは認める」とバセロンは答えている。

 GR010は、2021年にドライバーズタイトルとマニュファクチャラーズタイトルを獲得。ル・マン24時間レースも先代のTS050から引き続き勝利し、2022年に5連覇を達成している。

 最終戦を前に、トヨタは8号車のセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮がアルピーヌ36号車のドライバーと同ポイントで並んでいる。

 

関連ニュース:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 アウディLMDhプログラム、実は「テスト走行まで数週間に迫っていた」と関係者明かす。F1参戦決定により新車両は幻に

次の記事 トヨタ8号車、チャンピオンに向けてポール獲得! タイトル争うアルピーヌは5番手|WECバーレーン8時間

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Gary Watkins



マクラーレン“MP4/8B”に搭載されたランボルギーニ/クライスラーV12……あのエンジンブローがなければ、F1の歴史が変わっていた?

F1

F1

7 日前

マクラーレン“MP4/8B”に搭載されたランボルギーニ/クライスラーV12……あのエンジンブローがなければ、F1の歴史が変わっていた?



未だWECで勝利のないプジョー、来季9X8をアップデートへ。2029年までの参戦継続も明言「パフォーマンスを発揮しなければならない」

WEC

WEC

24 Hours of Le Mans

1 ヵ月前

未だWECで勝利のないプジョー、来季9X8をアップデートへ。2029年までの参戦継続も明言「パフォーマンスを発揮しなければならない」



WECの次期ハイパーカークラスの規則骨子が発表。1規格に統一も、シャシー&ハイブリッドの独自開発が認められる方向に。水素車両の参入も?

WEC

WEC

24 Hours of Le Mans

2 ヵ月前

WECの次期ハイパーカークラスの規則骨子が発表。1規格に統一も、シャシー&ハイブリッドの独自開発が認められる方向に。水素車両の参入も?

More from

Toyota Gazoo Racing WEC



トヨタ、ル・マン事前テストでのライバルの”愚かな駆け引き”を批判「手の内を見せないようにしているのは明らか」

WEC

WEC

24 Hours of Le Mans

2 ヵ月前

トヨタ、ル・マン事前テストでのライバルの”愚かな駆け引き”を批判「手の内を見せないようにしているのは明らか」



強いトヨタが戻ってきた。WEC参戦100戦目で50勝目……驚異の勝率5割! 小林可夢偉「目標を達成できるよう全力で挑む」

WEC

WEC

Imola

3 ヵ月前

強いトヨタが戻ってきた。WEC参戦100戦目で50勝目……驚異の勝率5割! 小林可夢偉「目標を達成できるよう全力で挑む」



トヨタは昨年に比べて戦闘力アップ! 小林可夢偉&平川亮がWEC開幕戦決勝に向け意気込み「今年1年楽しみになった」 でもレースは大荒れの天候に?

WEC

WEC

Imola

3 ヵ月前

トヨタは昨年に比べて戦闘力アップ! 小林可夢偉&平川亮がWEC開幕戦決勝に向け意気込み「今年1年楽しみになった」 でもレースは大荒れの天候に?

最新ニュース



メルセデス、もうフェルスタッペンに興味ない? 新星アントネッリ出現で必要性減少と元F1チーム代表指摘

F1

F1 F1

オランダGP

2 分前

メルセデス、もうフェルスタッペンに興味ない? 新星アントネッリ出現で必要性減少と元F1チーム代表指摘



圧勝ウェーレイン、懸念していた”チームプレイ”の恩恵を享受し「僕が決めることではない」

フォーミュラE

FE フォーミュラE

ロンドンE-Prix レース1

17 分前

圧勝ウェーレイン、懸念していた”チームプレイ”の恩恵を享受し「僕が決めることではない」



ここで乗らなきゃいつ乗るんだ! ラッセル、2020年メルセデス代役で文字通り無理を通した過去明かす

F1

F1 F1

オランダGP

1 時間前

ここで乗らなきゃいつ乗るんだ! ラッセル、2020年メルセデス代役で文字通り無理を通した過去明かす



「我々は二輪版のF1ではない!」リバティ傘下になったMotoGP、しかしF1とは違う独自路線を目指すと主張

MotoGP

MGP MotoGP

イギリスGP

2 時間前

「我々は二輪版のF1ではない!」リバティ傘下になったMotoGP、しかしF1とは違う独自路線を目指すと主張

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録