WEC 24 Hours of Le Mans

平川亮に出されていた”全力攻撃”命令。ハートレー「リョウを全力で支持する。全開で攻めるのが、僕らの目標だった」

トヨタ8号車のブレンドン・ハートレーによれば、ル・マン24時間レースの最後にステアリングを握った平川亮には、全開でフェラーリを攻め立てるよう、指示が出されていたという。

Charles Bradley

Charles Bradley

編集: 2023/06/14 5:14

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

#8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid of Sebastien Buemi, Brendon Hartley, Ryo Hirakawa

 2023年のル・マン24時間レースで総合2位となったトヨタ8号車のブレンドン・ハートレーは、首位を行くフェラーリに追いつくために、同レースの最後にステアリングを握った平川亮に全てを賭けて攻めのドライビングをするよう指示が飛んでいたと語る。

 ル・マン24時間レースの最終盤、トヨタ8号車のステアリングは、平川に託された。当時首位を行くフェラーリの51号車との差は15秒ほど。十分に追いつける位置につけていた。

 チームは平川に対して、フェラーリにプレッシャーをかけるべく、全力で攻めた走りをするよう、指示していた。しかし平川は、残り1時間40分ほどというところで、アルナージュでリヤタイヤをロックアップさせ、スピン。ウォールにクラッシュし、マシンの前後にダメージを負ってしまった。

 これで8号車は修復を余儀なくされたために緊急ピットイン。なんとかリードラップでコースに戻ることはできたものの、51号車フェラーリとの差は3分以上。実質的にはここで勝負が決まった。

 レース後、ユーロスポーツのインタビューに応じたハートレーは、平川が「最大限の攻撃」をするよう命令を受けていたことを明かすと共に、当時のマシンはブレーキング時のコントロールが実に難しかったと説明した。

「僕らは全力を尽くしたよ」

 そうハートレーは語った。

「いろんな感情がある。でも、僕らは今日負けたんだ。レースの大半で、僕らは最速のマシンではなかった」

「最後は路面温度が上がって、少し調子が悪くなった。それでも、最後の数スティントは、最高の出来だったと思う。ずっと予選アタックのような走りをしたんだからね」

「彼らがペースの面で有利であることは分かっていたけど、彼らに何らかのプレッシャーをかけることができるはずだと思っていた。僕らはできる限りのことをしたし、全力を彼らに投げつけた」

「そしてリョウをマシンに乗せ、『見ろ! 最大限のリスクを冒して、最大限の攻撃をするんだ! 僕らはこのレースに勝ちたいんだ』と言った。しかし彼は、ちょっとした事故に遭ってしまうことになった。それは誰にでも起きる可能性があることだし、この24時間に多くの人がそういうクラッシュを体験したはずだ」

「リョウのことは、最大限にサポートするよ。僕らの目標は、全力で攻撃することだった。そして、実際に僕らはそうしたんだ」

 ハートレーは、8号車トヨタは限界でドライブするのが実に難しい状態だったと明かし、自身も平川がクラッシュしたアルナージュで、危ない瞬間があったと語った。

「ターン14では、僕も彼と同じような問題を抱えた。でも、大きな問題にはならなかったと思う。決して諦めない姿勢を見せてくれたチームの全員に、本当に感謝している」

「素晴らしいチームワークで、2位になった。最後までやり遂げたんだ。チームを誇りに思うと共に、自分たちがした仕事には満足している」

 トヨタのWECチーム代表であり、7号車のドライバーも兼任する小林可夢偉も、今回のチームの努力を誇りに思うと語った。

「やれることは全てやれたと思います」

 そう小林は語った。

「フェラーリは素晴らしい仕事をしました。残念ながらレースでは僕らのマシンには十分なペースがありませんでしたし、僕らのマシンは不運にも見舞われました」

「チームがこれまで努力してきたのに、本当に残念です。今日は僕らの1日ではありませんでしたが、必ず強くなって戻ってきます。でも、今日勝てなかったのは本当に残念です」

 

関連ニュース:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 トヨタの水素エンジンコンセプト”GR H2"が、WEC&ル・マン24時間将来の発展を促進する?

次の記事 トヨタの次世代GT3マシン、レクサスブランドで2026年にWECデビューか

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Charles Bradley



ミカ・ハッキネンが生死を彷徨った30年前の大事故。速さは失わなかったが、短命F1キャリアのきっかけに「もう運試しはやめようと思った」

F1

F1 9 ヵ月前

ミカ・ハッキネンが生死を彷徨った30年前の大事故。速さは失わなかったが、短命F1キャリアのきっかけに「もう運試しはやめようと思った」



”空力の鬼才”の名は伊達じゃない! エイドリアン・ニューウェイが手掛けたF1マシン傑作選

F1

F1 2024/09/10

”空力の鬼才”の名は伊達じゃない! エイドリアン・ニューウェイが手掛けたF1マシン傑作選



目まぐるしく変わるアロー・マクラーレンのドライバー……悪評は全てパロウのせい? ブラウンCEOが指摘「あの契約問題で不当なレッテルがついた」

IndyCar

IndyCar 2024/07/30

目まぐるしく変わるアロー・マクラーレンのドライバー……悪評は全てパロウのせい? ブラウンCEOが指摘「あの契約問題で不当なレッテルがついた」

最新ニュース



“斜め停車”角田裕毅のお咎めなしにアウディが待った! エクストラフォーメーションラップ時の規則適用に懸念、異議申し立ての意向

F1

F1 F1

イタリアGP

27 分前

“斜め停車”角田裕毅のお咎めなしにアウディが待った! エクストラフォーメーションラップ時の規則適用に懸念、異議申し立ての意向



最初は右目がよく見えなかった……大クラッシュのルクレール。スペインGP出走に向け、追加の検査が必須「用心に越したことはない」

F1

F1 F1

イタリアGP

1 時間前

最初は右目がよく見えなかった……大クラッシュのルクレール。スペインGP出走に向け、追加の検査が必須「用心に越したことはない」



角田裕毅お咎めなし! F1イタリアGPの10位入賞が確定……代役の仕事をキッチリ果たし貴重1ポイントを獲得「停めるグリッドの位置を少し混乱してしまった」

F1

F1 F1

イタリアGP

5 時間前

角田裕毅お咎めなし! F1イタリアGPの10位入賞が確定……代役の仕事をキッチリ果たし貴重1ポイントを獲得「停めるグリッドの位置を少し混乱してしまった」



最高速の差は20km/h以上……イタリアGPはアストンマーティン・ホンダにとって過酷な週末。ホンダ折原エンジニア「チームと共に新たな挑戦に挑む」

F1

F1 F1

イタリアGP

6 時間前

最高速の差は20km/h以上……イタリアGPはアストンマーティン・ホンダにとって過酷な週末。ホンダ折原エンジニア「チームと共に新たな挑戦に挑む」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録