WEC 24 Hours of Le Mans
平川亮に出されていた”全力攻撃”命令。ハートレー「リョウを全力で支持する。全開で攻めるのが、僕らの目標だった」
トヨタ8号車のブレンドン・ハートレーによれば、ル・マン24時間レースの最後にステアリングを握った平川亮には、全開でフェラーリを攻め立てるよう、指示が出されていたという。

Charles Bradley
編集: 2023/06/14 5:14
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2023年のル・マン24時間レースで総合2位となったトヨタ8号車のブレンドン・ハートレーは、首位を行くフェラーリに追いつくために、同レースの最後にステアリングを握った平川亮に全てを賭けて攻めのドライビングをするよう指示が飛んでいたと語る。
ル・マン24時間レースの最終盤、トヨタ8号車のステアリングは、平川に託された。当時首位を行くフェラーリの51号車との差は15秒ほど。十分に追いつける位置につけていた。
チームは平川に対して、フェラーリにプレッシャーをかけるべく、全力で攻めた走りをするよう、指示していた。しかし平川は、残り1時間40分ほどというところで、アルナージュでリヤタイヤをロックアップさせ、スピン。ウォールにクラッシュし、マシンの前後にダメージを負ってしまった。
これで8号車は修復を余儀なくされたために緊急ピットイン。なんとかリードラップでコースに戻ることはできたものの、51号車フェラーリとの差は3分以上。実質的にはここで勝負が決まった。
レース後、ユーロスポーツのインタビューに応じたハートレーは、平川が「最大限の攻撃」をするよう命令を受けていたことを明かすと共に、当時のマシンはブレーキング時のコントロールが実に難しかったと説明した。
「僕らは全力を尽くしたよ」
そうハートレーは語った。
「いろんな感情がある。でも、僕らは今日負けたんだ。レースの大半で、僕らは最速のマシンではなかった」
「最後は路面温度が上がって、少し調子が悪くなった。それでも、最後の数スティントは、最高の出来だったと思う。ずっと予選アタックのような走りをしたんだからね」
「彼らがペースの面で有利であることは分かっていたけど、彼らに何らかのプレッシャーをかけることができるはずだと思っていた。僕らはできる限りのことをしたし、全力を彼らに投げつけた」
「そしてリョウをマシンに乗せ、『見ろ! 最大限のリスクを冒して、最大限の攻撃をするんだ! 僕らはこのレースに勝ちたいんだ』と言った。しかし彼は、ちょっとした事故に遭ってしまうことになった。それは誰にでも起きる可能性があることだし、この24時間に多くの人がそういうクラッシュを体験したはずだ」
「リョウのことは、最大限にサポートするよ。僕らの目標は、全力で攻撃することだった。そして、実際に僕らはそうしたんだ」
ハートレーは、8号車トヨタは限界でドライブするのが実に難しい状態だったと明かし、自身も平川がクラッシュしたアルナージュで、危ない瞬間があったと語った。
「ターン14では、僕も彼と同じような問題を抱えた。でも、大きな問題にはならなかったと思う。決して諦めない姿勢を見せてくれたチームの全員に、本当に感謝している」
「素晴らしいチームワークで、2位になった。最後までやり遂げたんだ。チームを誇りに思うと共に、自分たちがした仕事には満足している」
トヨタのWECチーム代表であり、7号車のドライバーも兼任する小林可夢偉も、今回のチームの努力を誇りに思うと語った。
「やれることは全てやれたと思います」
そう小林は語った。
「フェラーリは素晴らしい仕事をしました。残念ながらレースでは僕らのマシンには十分なペースがありませんでしたし、僕らのマシンは不運にも見舞われました」
「チームがこれまで努力してきたのに、本当に残念です。今日は僕らの1日ではありませんでしたが、必ず強くなって戻ってきます。でも、今日勝てなかったのは本当に残念です」
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