WEC
トヨタ、アップデートした『TR010』に高い期待。中嶋一貴「最優先はル・マン。チームの改善も目標」
トヨタは、アップデートしたハイパーカー車両『TR010 ハイブリッド』に大きな期待を寄せている。

Rachit Thukral
公開日時: 2026/01/11 3:26
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

TR010 Hybrid
写真:: Toyota
トヨタは、2026年のWEC(世界耐久選手権)の目標について、オペレーション上のミスを減らして、2022年以来となるル・マン24時間での勝利を目指すとしている。
かつてWECハイパーカークラスのベンチマークだったトヨタだが、2025年シーズンはなかなか勝つことができず、バーレーンでの最終戦でようやく待望のシーズン初勝利を掴んだ。
トヨタが最後にル・マン24時間を勝ったのは2022年。ドライバーズタイトルは2年連続で逃した。そして2025年は、トヨタがハイパーカークラスでマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得できなかった初めての年となった。
その要因は性能調整(BoP)によるところも大きいだろうが、継続してWECを戦ってきたトヨタのアドバンテージが徐々に薄れ、マシン開発の面で後発車両の持つアドバンテージが浮き彫りになってきたからだとも言える。
実際、チーム代表兼7号車のドライバーである小林可夢偉は、”5年落ち”のマシンで戦うことについての難しさをこぼすこともあった。
トヨタもその点を認識しており、2026年に向けてマシンを大幅にアップデート。2021年にデビューしたGR010 ハイブリッドを、性能調整の枠組みの下でスピードを最大化すべく空力に特に重点を置いて進化させたマシンは、名称もTR010 ハイブリッドへと変更された。
トヨタ・レーシング(TOYOTA GAZOO Racing ヨーロッパから改称)副会長の中嶋一貴は、近年のル・マン24時間レースの結果に不満を抱いていると認めたが、TR010がその傾向を覆すのに貢献すると信じている。
「最大の目標は明らかにル・マン優勝です」と中嶋はMotorsport.comに語った。
「ル・マンでは3年間、悔しい結果が続いてきたので、チャンピオンシップ優勝と並んで、これが最大の目標であることは明らかです。なぜなら、私たちは常にこの2つの大きな目標を追い求めているからです」
「しかし、もしふたつを比較しなければならないとしたら、ル・マンが最優先だと思います」
#8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid: Sebastien Buemi, Kazuki Nakajima
Photo by: Toyota Racing
トヨタは長い間、WECで最強のオペレーションチームだとみなされてきた。競争が激化する中でも優れた実行力で勝利を手繰り寄せることが多かった。
しかし2025年は、不利なBoPを克服しようと試みる際に、チームの強みである冷静なアプローチが崩れることが何度かあった。
中嶋は、チームが今年最高の状態ではなかったことを認め、この弱点を克服することを2025年に向けての優先事項とした。
「チームの戦略、ピットストップ、ドライバーのパフォーマンス、ミスをしないといった要素の実行力は、レースにおけるパフォーマンスの大きな要素です」
「我々はこの部分に集中する必要があります。2025年のチーム運営に関しては、我々が目指すレベルに達していなかったことを認めなければなりません」
「いくつかのレースではチームとして素晴らしいパフォーマンスを発揮しましたが、他のレースではミスを犯してしまいました。チームとしてはまだ改善が必要です。これは来年の明確な目標です」
関連ニュース:
Generalモリゾウと袂を分かつ! 『TOYOTA RACING』は『GAZOO Racing』とどう棲み分ける? ブランド名称変更についてトヨタが説明
WECトヨタ、2026年のWEC戦うマシン「トヨタTR010ハイブリッド」を公開。カラーリングも赤主体に変更
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 モリゾウと袂を分かつ! 『TOYOTA RACING』は『GAZOO Racing』とどう棲み分ける? ブランド名称変更についてトヨタが説明
次の記事 マルタンス、WEC転向もウイリアムズF1のテストドライバー就任。F2では3シーズン参戦も初年度ランキング5位が最高成績に
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Rachit Thukral

群雄割拠のハイパーカーでもトヨタは強い! 小林可夢偉「勝てる力がないと言われたけど……」
WEC
WEC
Barcelona
22 時間前
群雄割拠のハイパーカーでもトヨタは強い! 小林可夢偉「勝てる力がないと言われたけど……」

前年ランキング2位から急落……アレックス・マルケスはナゼ苦しんでいる?
MotoGP
MotoGP 1 日前
前年ランキング2位から急落……アレックス・マルケスはナゼ苦しんでいる?

次世代MotoGPマシン、乗りやすくて好印象? ビニャーレスの「良いエンジンを積んだMoto2マシン」は褒め言葉
MotoGP
MotoGP
インドネシアGP
4 日前
次世代MotoGPマシン、乗りやすくて好印象? ビニャーレスの「良いエンジンを積んだMoto2マシン」は褒め言葉

More from
Toyota Gazoo Racing

チーム全員での合わせ技一本! ブルツ、トヨタのWEC富士優勝の舞台裏語る「フォトグラファーも含め、全員で協力した」
WEC
WEC
Fuji
15 日前
チーム全員での合わせ技一本! ブルツ、トヨタのWEC富士優勝の舞台裏語る「フォトグラファーも含め、全員で協力した」

トヨタWECのマイク・コンウェイが今季限りでの現役引退を発表。小林可夢偉らとル・マン2勝
WEC
WEC 16 日前
トヨタWECのマイク・コンウェイが今季限りでの現役引退を発表。小林可夢偉らとル・マン2勝

2026年のWRCは劇的決着! 親子王座見えたソルベルグ、フィニッシュまでコーナーあとふたつでコースオフ……エバンスが悲願の初王座
WRC
WRC
Rally Italy
17 日前
2026年のWRCは劇的決着! 親子王座見えたソルベルグ、フィニッシュまでコーナーあとふたつでコースオフ……エバンスが悲願の初王座
最新ニュース

週末制覇目指すマルク・マルケス、FP1最速スタート。母国戦ミラーが3番手|MotoGPオーストラリアFP1
MotoGP
MGP MotoGP
オーストラリアGP
55 分前
週末制覇目指すマルク・マルケス、FP1最速スタート。母国戦ミラーが3番手|MotoGPオーストラリアFP1

フェラーリ、アメリカGPで今季最後のアップデート投入。バスール代表「再びあらゆる面で安定したパフォーマンス発揮が目標」
F1
F1 F1
アメリカGP
2 時間前
フェラーリ、アメリカGPで今季最後のアップデート投入。バスール代表「再びあらゆる面で安定したパフォーマンス発揮が目標」

マルク・マルケス、アプリリアのチームオーダー論争に牽制球「速さがあれば必要ない。必要なのは速さがない時だ」
MotoGP
MGP MotoGP
オーストラリアGP
3 時間前
マルク・マルケス、アプリリアのチームオーダー論争に牽制球「速さがあれば必要ない。必要なのは速さがない時だ」

本当に? ピット作業15年ぶり担当のスタッフも……それでも最速メルセデスの”精度”「チームのレベルの高さを示している」
F1
F1 F1
シンガポールGP
15 時間前
本当に? ピット作業15年ぶり担当のスタッフも……それでも最速メルセデスの”精度”「チームのレベルの高さを示している」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録