WECポルシェ、3連覇を目指すべくチームオーダーを継続させると明言
ポルシェはWECのチャンピオンシップを優先すべく、今後も必要に応じてチームオーダーを行うと明らかにした。

ポルシェはWEC(世界耐久選手権)のチャンピオンシップ獲得を優先すべく、今後も必要に応じてチームオーダーを行うと明らかにした。
ポルシェLMP1チームの代表であるアンドレアス・ザイドルは、7月に行われたニュルブルクリンク・ラウンドで明らかにした、今後2台の919HYBRIDのポジションをコントロールするという方針に変更する予定はないと語った。
「それは絶対だ。ドライバーも含め、我々はチームのために最善を尽くすだろう」
「これはチームスポーツだ。ポジションは関係ない。マニファクチャラーズチャンピオンシップを優先すべく、最適なレースを継続させるだろう」
「やるべきことは明らかだ。我々は2つのチャンピオンシップ(ドライバー部門とマニファクチャラーズ部門)を獲得したい」
ニュルブルクリンクのレース終盤、トップを走行していた1号車ポルシェは、最後のピットストップで長く給油することで、ポイントリーダーの2号車にポジションを譲った。
その結果、ル・マン24時間で優勝した2号車ポルシェのティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/アール・バンバーが優勝。年間ポイント2番手の8号車トヨタに30ポイント差をつけることに成功した。
一方の1号車ポルシェのクルーたちは、姉妹車に52ポイント差をつけられ、今後チャンピオンシップを獲得するのは現実的に厳しい状況となっている。
その時の状況についてザイドルは、2台のポルシェがリヤウイングに付着したタイヤカスのせいでパフォーマンスが低下していたため、そのままレースをさせておくわけにはいかなったと説明した。
ザイドルはレース後の記者会見で、1号車ポルシェのドライバーたちがチームオーダーに対し不満を持っていたが、それを受け付けることはないと語った。
「ドライバーはレーサーであり、スポーツマンだ。だからあのように振る舞ったのだ」
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この記事について
シリーズ | WEC |
イベント | メキシコ |
ロケーション | アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス |
チーム | ポルシェ・チーム |
執筆者 | Gary Watkins |