WECメキシコ決勝:2号車ポルシェ圧勝。トヨタ陣営1周遅れで完敗

世界耐久選手権第5戦メキシコシティ6時間レースの決勝が行われ、2号車ポルシェ919HYBRIDが圧勝した。トヨタは1周遅れの完敗だった。

 現地時間9月3日(日)、世界耐久選手権(WEC)第5戦メキシコシティ6時間レースの決勝が行われ、2号車ポルシェ919HYBRIDが圧勝した。

 会場であるエルマノス・ロドリゲス・サーキットは気温22度、上空には一面の曇り空で覆われていた。

 ローリングスタート形式で6時間に渡る決勝がスタート。まずスタート後のストレートでポールシッターの2号車ポルシェの後ろに姉妹車の1号車ポルシェが入り、一方のトヨタは4番手スタートの8号車が7号車の前に出てそれぞれポジションを確保。そのまま第1コーナーに進入していった。

 スタートから15分の間にトヨタ同士で何度か順位が入れ替えるも、ポルシェの2台からはどんどん離されて約7秒差で追う状況となった。

 さらに30分後、ポルシェ2台の間にも8秒の差が開き、3番手の7号車トヨタはトップの2号車ポルシェからさらに離され、約20秒のタイム差がついていた。

 セッションスタートから1時間を経過しようかというところで、まず7号車トヨタがピットインを敢行。その翌周に2号車ポルシェと8号車トヨタ、さらに1周遅れて1号車ポルシェが続いた。4台とも給油のみ行ない、ドライバーたちは2スティント目に入る。

 これにより、ポルシェ2台にあったタイム差は一時的に埋まる。2台はしばらく約1秒差で走行していたが、初めのピットインから20分後、トラフィックのせいで再び2台のタイム差が広がった。一方のトヨタ勢はポルシェに30秒差つけられる。

 スタートから1時間40分経過後、3番手の8号車トヨタが無理にLMP2のマシンをかわそうとして軽く接触。2台とも何事もなくそれぞれのレースを続行したが、トヨタのレースエンジニアは8号車トヨタを担当していたセバスチャン・ブエミを「7号車がトリプルスティントを行う可能性があるため、焦らなくていい」となだめた。

 2度目のルーティンピットストップは、レース開始から2時間が経過した頃に行われた。まずトップから約40秒差つけられたトヨタ7号車がピットイン。マイク・コンウェイからホセ・マリア・ロペスにドライバー交代。しかしタイヤは、ブエミに予告していた通り3スティント目に突入した。その翌周に2号車ポルシェと8号車トヨタがピットインし、こちらはフルサービスを行なった。

 その1周後にピットインした1号車ポルシェは、2号車ポルシェの前でレース復帰したが、すぐにポジションを譲った。そこから2号車ポルシェは好ペースを披露。姉妹車との差を離していき、2回目のピットストップから30分後には30秒まで差を広げた。

 セッション折り返し地点で、姉妹車を交わし3番手となった7号車トヨタがピットインし、新品タイヤに交換。2号車ポルシェは給油とフューエルフローメーター(燃料流量計)の交換を行なった。8号車トヨタは給油のみを行い、7号車トヨタの前に出た。

 それから20分後、8号車トヨタがとうとうトップの2号車ポルシェの周回遅れにされてしまう。7号車トヨタはその3秒差で4番手につけた。しかし8号車トヨタのペースが徐々に落ちていき、4度目のピットストップ前に2台の順位は入れ替わった。

 残り2時間のところで、7号車トヨタ以外のLMP1クラス3台がフルサービスのルーティンピットインを行う。

 セッション残り1時間30分のところで、ターン2-3シケイン後のストレート上に野球ボールが転がり入るという信じられないアクシデントが発生。セクター1にイエローフラッグが振られ、その後フルコースイエローとなった。マーシャルによってすぐに”ボール”の回収作業が行われる中、2号車ポルシェが早めのフルサービスを済ませた。

 数分後、フルイエローコーションが解除。レースが再開するもしばらくすると、大きなデブリがコース上に落ちていたことで2度目のフルコースイエローが宣告された。このタイミングで8号車トヨタと2台のポルシェがピットイン。レース再開後に7号車トヨタが遅れてピットインを行なった。

 セッション残り1時間を切ろうかというところで、いくつかのチームの無線に「30分後に豪雨が来る」という報告があった。レース全体が雨予報に警戒しセッションは進んでいくが、結局その雨が降ることはなかった。

 まず4番手の7号車トヨタが残り30分のところで最後のピットインを行い、給油とタイヤ交換を行なった。他の3台のLMP1車両も雨雲の動きに注意を向けて、ピットインのタイミングを伺っていたが、結局残り5分になっても雨が降ることはなかった。そのタイミングで2号車ポルシェ、1号車ポルシェ、8号車トヨタの順にピットイン。全車とも給油のみのスプラッシュ&ゴーを敢行した。

 結局、2号車ポルシェがトップチェッカーを受けた。1号車ポルシェは7秒差で2位。8号車トヨタは1周差で3位となった。

LMP2レベリオン優勝。LM-GTEフェラーリ痛恨の罰則でクラス2位

 LMP2クラスはスタートから2周目で首位に立った31号車レベリオンが、見事クラス優勝を決めた。クラスのポールシッターの36号車シグナテック・アルピーヌは2位だった。

 レース序盤ではアレックス・リンの所属する26号車Gドライブが一時2番手につけていたが、クラッチが切れないというトラブルに見舞われ、しばらくガレージで作業することになった。コースに復帰できたものの下位に沈むことになってしまう。

 しかし、セッション折り返しを過ぎたあたりで26号車Gドライブが4番手まで順位を回復させた。さらに24号車マノーが2番手に浮上。36号車シグナテック・アルピーヌと激しいバトルを繰り広げた。結局24号車マノーがクラス3位となった。

 LM-GTE Proクラスはクラスポールポジションを獲得したAFコルセの71号車フェラーリがレース全般で首位に位置していたが、フルコースイエロー時に十分な減速をしなかったとして、10秒のストップ&ゴーペナルティが科された。

 ペナルティを消化するためになんとか後方の95号車アストンマーチンを振り切りたいフェラーリだが、それは叶わずクラス2位となった。クラス3位は91号車ポルシェがつけた。

 LM-GTE Amクラスはデンプシー・プロトンの77号車ポルシェがクラス優勝。さらに86号車ガルフ・ポルシェがクラス2位で続いた。クラス3位はスピリット・オブ・レースの54号車フェラーリ、澤圭太擁するクリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリは途中マシントラブルに見舞われたが、無事に完走しクラス4位となった。

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この記事について
シリーズ WEC
イベント名 メキシコ
サーキット アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス
記事タイプ レースレポート