WEC最終戦バーレーンで圧勝の中嶋一貴「完璧なレースだった」
WEC最終戦バーレーン6時間レースの決勝が行われ、8号車トヨタTS050 HYBRIDが優勝を果たした。






11月18日(土)、WEC最終戦バーレーン6時間レースの決勝が行われ、8号車トヨタTS050 HYBRIDが優勝を果たした。
今年の夏頃、今季末をもってWEC LMP1プログラムから撤退することを発表したポルシェ。トヨタにとってWECバーレーンはポルシェとの最後の戦いの場となった。
4番グリッドからレースをスタートした8号車トヨタは、序盤から好ペースを発揮して首位に躍り出た。レース終盤までダブルスティント作戦を崩さずに、ポルシェ2台に1周差をつけてトップチェッカーを受けた。
8号車トヨタの中嶋一貴は、第一走者のセバスチャン・ブエミからマシンを引き継いでレース中盤を繋いだ。
「7号車トヨタとタイヤのチョイスや戦略などが違いましたが、こちらは予定通り最初からダブルスティントでつなぐことができました。完璧なレースだったと思います」と語る中嶋。
2列目からレースをスタートすることになったが、ブエミがレース開始から30分後にポルシェや姉妹車を交わしてトップに躍り出た。
「(クラス最後尾からのスタートは)そう簡単じゃなかったですが、セブ(ブエミの愛称)が頑張ってくれました。いつも通りやってくれて、2スティント目からポルシェとの差をつけることができました。セブの後、ニュータイヤの僕が繋いだことでギャップを維持することができたと思います」
「クルマの調子も問題なかったですし、タイヤなりに走っていけば後方車との差を築くことができました」
「レース中盤では2番手だった1号車ポルシェがクラッシュしました。ただ最後まで何があるかわからないのがレースなので、あまり心配はしていませんでしたが、気を抜かないようにしていました」
「クルマのペースも問題なかったです。上海よりも良いレースができました」
Reporting by Kunihiko Akai
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シリーズ | WEC |