WEC開幕戦決勝レポート:波乱の激戦は7号車アウディR18がポール・トゥ・ウイン

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WEC開幕戦決勝レポート:波乱の激戦は7号車アウディR18がポール・トゥ・ウイン
2016/04/18 3:53

FIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦シルバーストン6時間レース決勝が行われ、7号者アウディR18がポールポジションからスタートし、見事ポール・トゥ・ウインを果たした。

Podium: race winners Marcel Fässler, Andre Lotterer, Benoit Tréluyer, Audi Sport Team, second place, Romain Dumas, Neel Jani, Marc Lieb, Porsche Team, third place, Stéphane Sarrazin, Mike Conway, Kamui Kobayashi, Toyota Racing
Start: #7 Audi Sport Team Joest Audi R18: Marcel Fässler, Andre Lotterer, Benoit Tréluyer leads
Start: #7 Audi Sport Team Joest Audi R18: Marcel Fässler, Andre Lotterer, Benoit Tréluyer leads
#6 Toyota Racing Toyota TS050 Hybrid: Stéphane Sarrazin, Mike Conway, Kamui Kobayashi
#1 Porsche Team Porsche 919 Hybrid: Timo Bernhard, Mark Webber, Brendon Hartley
Brendon Hartley quase capota e abandona as 6 Horas de Silverstone
#1 Porsche Team Porsche 919 Hybrid: Timo Bernhard, Mark Webber, Brendon Hartley
#43 RGR Sport by Morand Ligier JSP2 - Nissan: Ricardo Gonzalez, Filipe Albuquerque, Bruno Senna
#44 Manor Oreca 05 - Nissan: Tor Graves, Matthew Rao, Will Steves, James Jakes
#71 AF Corse Ferrari 488 GTE: Davide Rigon, Sam Bird
#83 AF Corse Ferrari 458 Italia: Francois Perrodo, Emmanuel Collard, Rui Aguas
#95 Aston Martin Racing Aston Martin Vantage GTE: Marco Sorensen, Darren Turner, Nicki Thiim
Start: #7 Audi Sport Team Joest Audi R18: Marcel Fässler, Andre Lotterer, Benoit Tréluyer leads
#66 Ford Chip Ganassi Racing Team UK Ford GT: Olivier Pla, Stefan Mücke, Billy Johnson
#13 Rebellion Racing Rebellion R-One AER: Matheo Tuscher, Dominik Kraihamer, Alexandre Imperatori

 雨のみならず雪も降った、悪天候の予選日から一転、ドライコンディションで行われたWEC開幕戦決勝。とはいえスタート時の気温は8.1度、路面温度は6.7度と寒々しいコンディションである。

 昨年までLM-GTE Amクラスにドライバーとして出走していたパトリック・デンプシーがグリーンフラッグを振り、各車がセーフティカー先導で走り出していく。

 ポールポジションは7号車アウディR18。スタートドライバーにはアンドレ・ロッテラーを指名し、序盤から飛ばしていく作戦だ。

 2周のフォーメーションラップの後、戦闘開始、ロッテラーがホールショットを決めると、8号車アウディR18のオリバー・ジャービスがこれに続く。ポルシェの2台はこれについていくが、トヨタはやや置いて行かれ気味。土曜日のトラクション・コントロールのトラブルからは立ち直ったものの、ドライコンディションのレースでもアウディ、ポルシェについて行くのは苦しそうだった。

 6周目に1号車ポルシェ919ハイブリッドが8号車アウディR18を交わし、先頭を行く7号車アウディR18追撃体制に入る。そして17周目の1コーナーでオーバーテイク成功。ついにポルシェが先頭に躍り出る。先頭に躍り出たウェーバーは快調に飛ばし、2位との差を広げていく。各車が最初のピットストップを終えた28周目の時点では、ピット作業のアヤで2番手に上がっていた8号車アウディR18に対して12秒のリード。盤石なレースを展開していくように見えた。

アウディとポルシェにまさかのトラブル!

 間もなくレースが60周を迎えるかと言うところで、8号車アウディR18にトラブルが発生。無線では「ブレーキ温度が上がっている」との交信が飛び、一気ペースが落ち、トヨタ勢の先行も許してしまう。後にわかることだが、MGUにトラブルが発生していたようだ。

 70周目に衝撃のシーンが、会場内のモニターに映し出される。ブレンダン・ハートレーのドライブで首位を行く1号車ポルシェ919ハイブリッドがLM-GTE Amクラスの86号車と接触。マシンはもんどり売ってコース脇にすっ飛んでいく。ドライブしていたブレンダン・ハートレーに怪我はなかったがレース復帰は難しく、昨年チャンピオンはここでリタイア。この事故を片付けるためにフルコースイエロー(FCY/追い抜き禁止)が出された。

 

 このFCY中、今度はトラブルに苦しんでいた8号車アウディR18がコース上にストップ。エンジンも止まってしまっている。ドライバーのルーカス・ディ・グラッシはなんとか再起動を目指すも、次第にマシンからは白煙が上がり始め、万事休す。これで、あっという間にポルシェとアウディの1台ずつが消えたことになる。

 これで先頭に立ったのは2号車ポルシェ919ハイブリッド。しかしFCY中に、後方から7号車アウディR18がヒタヒタと迫ってくる。約20分のFCYを経てレース再開。2号車ポルシェ919ハイブリッドは周回遅れのマシンを交わすが、すぐ後ろには7号車アウディR18が迫る。とここで2号車ポルシェ919ハイブリッドが急減速。前方のイエローフラッグ(追い越し禁止)が目に入ったためだ。しかし7号車はスピードを緩めず、一気に2号車をパス。「イエローフラッグ区間での追い越し」を疑われ、一時審議対象となるが、追い越し禁止区間にさしかかる手前でオーバーテイクが完了したと認められ、7号車アウディR18がついに首位を奪還する。

トヨタにもトラブル。タイヤがマシンを”破壊”

 レースはこのまま首位7号車、2番手に2号車の順で進行。3番手は5号車トヨタTS050ハイブリッドである。しかし、次のトラブルの餌食となるのはこの5号車だった。

 中嶋一貴のドライブで走行していた5号車TS050ハイブリッドは、101周目終了と同時にピットイン。作業を完了してコースに復帰した直後、GTクラスのマシンと絡んでしまう。これで右リヤタイヤがバースト。潰れたタイヤが鞭のように、容赦なくボディを叩く。中嶋はなんとかピットまでマシンを戻そうと奮闘するが、ボディワークはバラバラに。いたるところにパーツを撒き散らし、なんとかピットに辿りつく。この時撒き散らされたパーツの清掃のため、今度はセーフティカーが出動する事態となる。

 ピットに戻った5号車トヨタTS050ハイブリッドは、タイヤによりマシンの各所が大きく破壊されており、オイルのラインまで切ってしまった。これで、フロアまで外しての大修理となり、結局修復には約40分を要した。

 107周目からレース再開。ここからは7号車アウディR18がリードを広げていく展開になる。120周目には2号車ポルシェ919ハイブリッドが、67号車フォードGTと接触。両者スピンしコースアウトするも、大事には至らずコースに復帰。これで勝負あった。

完勝のアウディ。可夢偉はLMP1初戦表彰台

 結局7号車アウディR18は194周を走りきってトップチェッカー。2位ポルシェ919ハイブリッドの2号車に46秒の差をつける完勝だった。3位には6号車トヨタTS050ハイブリッドが1周遅れで入っている。「遅いクルマをどうやって抜いていくか、初めての経験なので緊張する」と話していた小林可夢偉が、LMP1クラスデビュー戦で表彰台を獲得。最後のスティントを担当したもの可夢偉だった。

 5号車トヨタTS050ハイブリッドはなんとか最後まで走りきり、総合17位でのフィニッシュとなった。

 LMP2クラスは、レース序盤はあたかもスプリントレースのような丁々発止の争い。そんな中、31号車エクストリーム・スピード・モータースポーツがリードを築いていた。しかし、ドライバー交代後は26号車G-ドライブ・レーシングらに首位を明け渡す。しかし終盤には今度は43号車RGRスポーツbyモランドがトップに立ち、そのまま優勝を果たした。

 LM-GTE Proクラスは71号車AFコルセが盤石のポール・トゥ・ウイン、LM-GTE Amクラスは83号車AFコルセが勝利と、GTクラスはフェラーリ勢が強さを見せた。なお、今年からWECへの参戦を開始したフォードGT勢は、67号車フォード・チップ・ガナッシ・チームUKが総合21位、同66号車が総合22位でフィニッシュしている。

 

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シリーズ WEC
イベント シルバーストン
サブイベント 日曜日 決勝レース
ロケーション シルバーストン
記事タイプ レースレポート