【WEC】ついに最終戦。タイトル決定条件は? トヨタ・ポルシェは”いつもの”レースを強調
LMP1-Hクラスのタイトル争いはポルシェの2号車を、17ポイント差でトヨタの6号車が追いかけている。











WECのLMP1-Hクラスのタイトル争いは、最終戦の地であるバーレーンまで決着が持ち越された。現在、2号車ポルシェ919ハイブリッドが、6号車トヨタTS050ハイブリッドに対して17ポイントをリード。タイトル獲得の可能性はこの2台に絞られている。
根本的には、今シーズンこれまでで152ポイントを獲得している2号車のニール・ジャニ、ロマン・デュマ、マルク・リーブはチャンピオンを獲得するために5位でフィニッシュすればよい。トヨタ6号車の結果にかかわらず、自力でタイトルを獲得することができる。
つまり、もしマシンにトラブルが起きなければ、療友であるポルシェの1号車がサポート的な役割を果たすことで、ほぼ確実に5位に入ることができる。
しかしながら、もし2号車が6位に終わり6号車が優勝した場合、両車は同ポイントで並ぶ。そうなった場合、今シーズンこれまでに2号車が2勝、6号車が1勝を挙げているため、勝利数では差がつかなくなるが、2位の獲得回数でトヨタ6号車に軍配があがる。
もし6号車が勝利できなかった場合、2号車が勝利数で上回るため、ポルシェのクルーはわずかなポイントを稼ぐだけでよくなる。
下表が、ポルシェのチャンピオン獲得に関するより詳しい条件である。
もし #6 トヨタ の成績がこうなら... | ...#2 ポルシェのタイトル決定条件は |
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ポールポジション獲得&優勝 (161ポイント) | 5位以上 (162) |
優勝 (160ポイント) | 5位以上 (162) もしくはポールポジション獲得 & 6位以上 (161) |
ポールポジション獲得&2位 (154) | 9位以上 (154) |
2位 (153) | 10位以上 (153) もしくはポールポジション獲得 & 11位以下 (153.5) ポールポジション獲得 & リタイア (153) |
ポールポジションを6号車が獲得したとしても、決勝で3位以下になった場合、チャンピオン獲得は不可能だ。
タイトル獲得のチャンスについて語ったポルシェとトヨタ、両陣営は今週末のバーレーンのレースを他のレースと同じように扱いたいと協調した。
「シンプルだが、それは問題だと私は思う」とポルシェLMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガーはmotorsport.comに語った。
「もしトヨタがポールポジションを獲得し、優勝したとしても5位に入れば十分だ」
「通常、それはシンプルだが、見てみよう! 最終戦だがいつもと同じ手順を踏むだろう。ドライバーたちがリラックスし、残りのレースをやってくれることを願っている。それだけだ」
一方、トヨタ・モータースポーツ社長の佐藤俊男はmotorsport.comに次のように語った。
「いつものようにプッシュし、(アプローチに)何も特別なことはありません。私たちは非常に優れたレースペースを持っています。だからいつも通りにレースをします」
「ここは私たちにとってすごく良いコースです。2013年と2014年にはここで勝っており、良い歴史を築いています」
「もちろん、ポイントを考慮すると簡単なことではありませんが、私たちはそれに挑戦をします」
この記事について
シリーズ | WEC |
イベント | バーレーン |
ロケーション | バーレーン・インターナショナル・サーキット |
ドライバー | Marc Lieb , ニール ジャニ , ロマン デュマ |
チーム | ポルシェ・チーム |
執筆者 | Jamie Klein |