【WEC】ジャニ「ポルシェは開発のために”ジョーカー”を使った」

ニール・ジャニは、開幕戦に低ダウンフォース仕様のエアロキットを持ち込んだポルシェは、開発のための”ジョーカー”を使ったと語った。

 WECの2017年開幕戦、シルバーストン6時間レースに低ダウンフォース仕様のエアロキットを持ち込んだポルシェは、高ダウンフォース仕様のエアロキットを開発する時間を稼ぐための”ジョーカー”を切ったと、ニール・ジャニは語った。

 定石通りシルバーストンに高ダウンフォース仕様のエアロキットを持ち込んだトヨタは、7号車トヨタTS050ハイブリッドのマイク・コンウェイと小林可夢偉がポールポジションを獲得し、中嶋一貴とアンソニー・デビットソンがステアリングを握った8号車も2番グリッドを得て、フロントロウを独占した。中でも、小林は唯一1分36秒台の好タイムをマークした。

 ジャニとニック・タンディが予選に挑んだ1号車ポルシェ919ハイブリッドは、ポールの7号車から平均タイムで1.311秒遅く、8号車からも1秒以上遅れを取っている。

 しかしジャニは、低ダウンフォース仕様のエアロキットを使っているポルシェは、トヨタに対抗するのは難しいことだと認識していたと認めた。そして、重要なのは必要以上にポイントを失わないことだと語った。

「ここでは低ダウンフォースのパッケージを使っているので、遅れをとるのはわかっていた」とジャニはmotorsport.comに語った。

「シルバーストンを”犠牲”にしなければいけないことは、わかっていたことだ。しかし、トヨタ(の小林)が1分36秒台のタイムを記録したのは信じられない。レースでは、ギャップが縮まることを望んでいる」

「最も重要なのは、完走することだ。ポイントを失いたくはないからね。これは僕たちにとって”ジョーカー”レースなんだ」

「高ダウンフォース仕様のエアロキットを開発する時間がさらに数カ月得られたことで、シーズンの後半に僕たちにアドバンテージを与えてくれることを願っている。その頃には、誰もシルバーストンのことは覚えていないよ」

 トヨタが予選を支配したにもかかわらず、ジャニは低ダウンフォース仕様のポルシェのパフォーマンスに満足しており、次戦のスパではより力強い位置にいるはずだと考えているようだ。

「僕たちのラップタイムには意味がない。だけど、低ダウンフォースのパッケージでここに来たにもかかわらず、昨年よりも速かった」とジャニは付け加えた。

「僕たちは、マシンをかなり大きく改善した」

「このパッケージの感触はかなり素晴らしい。シルバーストンでこんなに良い感触を持つなんて想像もしていなかった。(低ダウンフォースが適している)スパとル・マンに向けて、大きな自信になった」

バトルを予想するトヨタのデビッドソン

 8号車のデビットソンは、トヨタがペースを維持していたとしても、レースでは”状況が変わってくる”と考えているようだ。

「予選ではポルシェに対して若干マージンがあると思っていたが、レースでは全く同じにはならないかもしれない」と彼はmotorsport.comに語った。

「決勝は違ったストーリーになるだろう。僕たちはまだいくつかの点で有利なはずだが、予選と同じアドバンテージを期待するべきではない」

「ダウンフォースが多い場合、トラフィックもあるので、常に恩恵を得ることはできない。低ダウンフォースで走行する場合、常により良いトップスピードを楽しめる。だから、僕たちはバトルが多くなると予想している」

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この記事について
シリーズ WEC
イベント名 シルバーストン
サーキット シルバーストン
ドライバー アンソニー デビットソン , ニール ジャニ
チーム ポルシェ・チーム , Toyota Gazoo Racing
記事タイプ 速報ニュース