【WEC】デビュー戦の国本雄資「悔しい。うまく戦えると思っていた」
9号車トヨタTS050ハイブリッドの一員としてWECデビュー戦を戦った国本雄資は「すごく難しかった」とその第一印象を語った。









国本雄資は、9号車トヨタTS050ハイブリッドの一員として、スパ・フランコルシャンでWECデビュー戦を戦った。その感想について国本は「すごく難しかったですし、思っていた以上にうまくいかなかったというのが第一印象です」と語った。
「自分のスティントを走りきることができたというのは、ル・マン24時間レースに向けてたくさん走るということになるので、色々なことを学べるという点ではポジティブでした。でも、もっと良い戦いをしたかったというのが正直なところです」
「ペースも良くなかった」と国本は語る。
「昨日と比べても、クルマのバランスだったりタイヤの感覚が違いました。マッピングなどでアジャストしようとしたんですけど、それもうまくいかなくて……その間にタイヤも使い切ってしまった。特に第2スティントはものすごく厳しかったです」
「トラフィックもすごく難しかった。レースになるとまとまってクルマがいますから、そこでタイヤにゴミを拾ってしまうこともあった。今回はそれを学べたんで、ル・マンまでの1カ月の間に、オンボードを見たりしてチームメイトと比べて、整理したいと思います」
国本は2012年からスーパーGTのGT500クラスに参戦している。そのため、別カテゴリーの遅いマシンを抜いていくことに慣れているはずだ。しかし、勝手は全く異なっていたようだ。
「スーパーGTでの追い抜きとは全然違いました。(スパ・フランコルシャンは)コース幅が狭いですから。チームメイトによれば、ここはトラフィックを処理するのが特に難しいサーキットらしいし、ル・マンに行けばもっと簡単だよと言ってくれてます」
「1レースやったということは、テストとは全然違います。その中で2時間弱走るとどうなるかということは学べたんで、良かったと思います」
しかし、悔しいレースだったと、国本は繰り返す。
「悔しいですね。もっとうまく戦えると思っていたし、7号車と8号車は1位と2位だったわけですから……それと戦えるくらいのパフォーマンスを出したかった。でも、全くうまくいきませんでした」
WECデビュー戦を戦い終えた国本。その初戦は「悔しい」レースとなったが、最大の目標は次のル・マン24時間である。その大一番で国本はどんなレースを見せるだろうか。
取材:赤井邦彦
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この記事について
シリーズ | WEC |
イベント | スパ・フランコルシャン |
サブイベント | Saturday race |
ロケーション | スパ・フランコルシャン |
ドライバー | 国本 雄資 |
チーム | Toyota Gazoo Racing |