【WEC】トヨタとポルシェ、2019年まで既存シャシーでの参戦を合意

WEC(世界耐久選手戦)LMP1クラスに参戦するポルシェとトヨタは、2019年末まで既存のシャシーを使用することに合意した。

 WEC(世界耐久選手戦)LMP1クラスに参戦するポルシェとトヨタは、2019年末まで既存のシャシーを使用することに合意した。

 両チームは、イタリア・モンツァで行われる公式合同テストに参加。トヨタは少なくとも2019年までWEC参戦を継続することを明らかにしている。一方のポルシェのWECプログラムは、2018年までコミットしている。

 2018年に新しいレギュレーションが導入される予定であったが、アウディが昨年10月にWECを撤退を表明した後、それは凍結されることが決まった。現在、2020年に向けて新しいレギュレーションを策定するために、既存のエントラントである2チームとWECシリーズの主催者間で話し合いが行われている。

 WECシリーズ主催者側の意図は、LPM1クラスへ新規チームを招致するため、新たなレギュレーションで大幅なコストダウンを目指すところにある。また現在WEC参戦復帰に興味を示しているプジョーに関しても、「参戦復帰は大幅なコスト削減が行われない限り実現することはない」と明らかにしている。

 その一方、エントラント側であるトヨタは、「ハイブリットシステムの開発こそがWEC参戦する理由である」と主張しており、今後のレギュレーションの変更によって、ハイブリッドシステムの適応範囲を縮小させることになれば、参戦を継続する意味合いが小さくなることを危惧している。またポルシェも、WECの根本に対して、「ロード・カー・テクノロジーの開発を主目的としておいていることが重要だ」と考えている。

 そこでポルシェとトヨタは、2019年末まで既存のシャシーを使用し、新たなシャシーの導入は行わないと合意した。

 ポルシェのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは次のように語った。

「現在、2020年のレギュレーションについて、トヨタやFIA、ACO(フランス西部自動車クラブ/ル・マン24時間レース運営組織)と、さらにプジョーらと議論を行なっている」

「そこで我々は、2019年末まで既存のモノコックを使用するという合意をトヨタと交わした。つまり、現在使用しているモノコックを2019年シーズンまで使用するということだ」

 ポルシェは2014年に初代919ハイブリットを発表した翌年に、初代を再設計した2代目の919ハイブリッドを走らせた。2017年の919ハイブリッドは、その2代目の改良版だ。よってポルシェは、2015年のシャシーを5年連続で使用することになる。一方のトヨタのシャシー(TS050)は、2019年で4年目を迎える。

 ザイドルは、ポルシェとトヨタの合意の影響で、両チームの競争力が損なわれる可能性を否定し、将来的にもパフォーマンスの向上に妥協を発生させることはないと強調した。

「両チームのモノコックには、空力的戦略の自由度と重量の面において、大きな差はない。よって我々は合意に至った」

「技術の多様性を保つという点においても、現在のレギュレーション内でもまだ十分な自由度が確保されている」

「結論を申し上げると、私はその合意がマシンの競争及び、技術開発競争を妨げるとは考えていない。いたって合理的な合意だろう」

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この記事について
シリーズ WEC
チーム ポルシェ・チーム , Toyota Gazoo Racing
記事タイプ 速報ニュース