【WEC】トヨタ、ディフューザー不正の疑いを一蹴「120%適法だ」

スパ6時間レースを前に、ポルシェがトヨタTS050 HYBRIDのディフューザーを違反だとしてFIAに提訴した。しかしトヨタはその疑いを一蹴した。

 WEC(世界耐久選手権)第2戦スパ6時間レースを前に、ポルシェがトヨタTS050 HYBRIDのディフューザーを違反だとしてFIAに提訴した。レギュレーション違反のブロウン・ディフューザーを使用しているのではないか、という抗議だった。しかし、FIAは公な行動は起こさず、トヨタもこれといったリアクションは起こさなかった。トヨタの話としては、開幕戦シルバーストン前にFIAのホモロゲーションをクリアしており、この時点でポルシェが抗議すること自体想像出来なかったという。

 この件に関してTOYOTA GAZOO Racingのパスカル・バセロンに話を聞いた。

「こうした出来事が起こることは良いニュースだと思っている。というのは、我々が良い仕事をした証明になるからだ。我々のクルマは完全に適法で、議論の余地はない。ここ数年、FIAのホモロゲーションの手順は随分と改善されている。かつては急場凌ぎで行われていたが、現在はレースの3週間前に全ての調査を終え、ホモロゲーションが与えられる。これまではこの点が問題だった」

「今は手順が変わり、クルマのコンセプトを考える時点からホモロゲーション作業が始まる。現在はすでに来年のクルマのコンセプトを議論している状況だ。現在のクルマのコンセプトは、去年の7月に始めた。すでにクルマの開発に関して何度か重要なミーティングを行い、全てが合法であるということを前提に開発を進めている。ゆえに、我々のクルマは120%適法だ。開発の終盤過程に於いて、FIAもACOも手を出すことはしない」

「かつてはギリギリでグレーゾーンの技術を持ち込む者がいたが、時間がないということでFIAはホモロゲーションを与えざるを得なかった。しかし、現在は我々はクルマ開発の全ての情報をFIAに提出しなくてはならず、違法なホモロゲーションを獲得することなど不可能だ」

 バセロンはTS050ハイブリッドの何が問題視されているのか、「全く分からない」と主張している。

「もっと知りたいのであれば、ポルシェに聞いてみるしかないだろう」

 ポルシェは、規則の明確化を求めたことは認めたものの、それ以上のコメントはしていない。

 つまり、TS050 HYBRIDのディフューザー問題はクリアしていると理解して良いだろうが、トヨタ対ポルシェの戦いはコース上だけではないことを象徴する事件ではある。

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この記事について
シリーズ WEC
イベント名 スパ・フランコルシャン
サーキット スパ・フランコルシャン
記事タイプ 速報ニュース