【WEC】ニュル決勝詳報:ポルシェ勢、抜群のペースでトヨタを圧倒

WEC第4戦ニュルブルクリンク6時間レースの決勝が行われ、ポルシェ919 HYBRID #2号車が優勝した。

 世界耐久選手権(WEC)第4戦ニュルブルクリンク6時間レースの決勝が行われ、2号車ポルシェ919 HYBRIDが優勝した。

 決勝日の朝はあいにくの雨模様であったが、レーススタート前までに雨が上がった。

 開幕戦シルバーストンと第2戦スパで優勝したトヨタ TS050 HYBRID#8号車は、年間ランキングでトップに位置していた。しかし先月行われたル・マン24時間レースでポルシェ919 HYBRID #2号車が優勝したことにより、2号車ポルシェが変わって首位に立ち、2番手になった8号車トヨタに対し17ポイント差つけた。

 8号車トヨタはポジションを取り戻すためにも、できるだけ上位でフィニッシュしポイントを獲得しておきたいところだが、ここでも運に見放されてしまう。

 レース前のフォーメーションラップ途中、8号車トヨタは突然パワーを失ったことでスローダウン。LM-GTEクラスのマシンにも抜かされながら、最徐行でピットを目指した。その影響でエクストラフォーメーションラップを行うと宣告されたため、先頭のペースカーは追加で2周走行した。

 ペースカーが抜け、ようやくレースがスタート。3番手の1号車ポルシェが好スタートを切り、第1コーナーで姉妹車2号車ポルシェを交わして2番手につけた。しかし、ターン2で再び2号車ポルシェがポジションを奪い返した。

 序盤は、ポールポジションスタートの7号車トヨタと2台のポルシェがほぼ互角のペースを発揮。3台は連なりながら、2秒差以内で走行した。マシントラブルに見舞われた8号車トヨタは燃料ポンプの交換に20分ほど要した。トップから6周遅れでコースに復帰するも、優勝争いからは脱落となった。

 ニュルブルクリンクはコース幅が狭く、トラフィックが発生しやすいため、LMP1クラスはバックマーカーをかわすのに手間取るシーンが多く見られた。激しい競争の中、ポジションを守りきった小林可夢偉は、首位で1回目のピットインを行なった。

 フルサービスの後、小林からバトンを受け取ったのはホセ・マリア・ロペス。7号車トヨタは引き続きポルシェと激しいバトルを繰り広げるも、ホームストレートで2号車ポルシェに並ばれ、ターン1で先行を許した。ロペスはターン2で挽回しようとするもそれは叶わなかった。さらに1号車ポルシェのニール・ジャニにも交わされてしまい、3番手までポジションを落とした。

 7号車トヨタはそれ以上ポルシェ勢に離されまいとして、トップから2秒差以内につけた。しかしその元気も徐々に失われていき、レース折り返しの3時間経過後には、トップから40秒差をつけられてしまった。

 ポルシェ2台はトヨタを引き離しながら両者一歩も引かない、激しい同門争いを繰り広げ、何度もトップが入れ替わった。

 途中、LM-GTE Proクラスの67号車フォードに1号車ポルシェが軽く接触したり、2号車ポルシェの目の前でLMP2クラスの24号車マノーがスピンするアクシデントが起こったが大事には至らず。

 2号車ポルシェが24号車マノーのスピンを避けた際に、1号車ポルシェが先行した。しかし、レース残り10分あまりのところで行われた最後のピットイン作業が、2号車ポルシェの方が早く終わったことで、1号車ポルシェを交わしトップに躍り出た。

 結局2号車ポルシェがフィニッシュラインを横切り、ル・マン24時間レースに続き2連勝を遂げた。その1.6秒差で1号車ポルシェが2位に入賞。7号車トヨタが1分ほど遅れて3位となった。8号車トヨタは6周遅れながらも総合4位でレースを終えた。

 LMP2クラスは、先月ル・マン24時間レースで総合2位を獲得した38号車ジャッキーチェンDCレーシングが、危なげなくクラス優勝した。クラス2位は31号車レベリオン、クラス3位はその姉妹車である13号車レベリオンが続いた。

 LM-GTE Proクラスは、セッション前半で4メーカーによる激しいトップ争いを繰り広げていたが、後半では51号車フェラーリが好ペースを発揮したことで、クラス優勝を果たした。クラス2位と3位はポルシェの2台が続いた。

 LM-GTE Amクラスは77号車デンプシー-プロトンのポルシェが優勝。澤圭太がドライブする61号車クリアウォーターのフェラーリはクラス4位となった。

  ■WEC第4戦ニュルブルクリンク6時間レースの決勝結果

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この記事について
シリーズ WEC
イベント名 ニュルブルクリンク
サーキット ニュルブルクリンク
記事タイプ レースレポート