【WEC】ポルシェ、チームオーダーを「我々にとってベスト」と説明

ポルシェは、ニュルブルクリンク6時間レースの終盤に、2号車を先行させるというチームオーダーを発令した理由について説明した。

 日曜日にニュルブルクリンクを舞台に行われた、WEC(世界耐久選手権)の第4戦。レース終盤、トップを走っていたのは1号車ポルシェ919ハイブリッドだったが、最後のピットストップを長くすることで、僚友の2号車ポルシェ919ハイブリッドを先行させる決断を下した。

 これにより、ティモ・ベルンハルト、ブレンドン・ハートレー、アール・バンバーが乗る2号車が、ル・マン24時間レースに続き2連勝を達成した。

 この勝利の結果、2号車ポルシェ919ハイブリッドは、フォーメーションラップで燃料ポンプのトラブルによりスローダウン。修理に時間を要したために遅れ、4位フィニッシュを果たした8号車トヨタTS050ハイブリッドを抜き、ランキングで首位に立った。

 レース後、アンドレ・ロッテラーやニック・タンディと共に1号車ポルシェ919ハイブリッドをドライブするニール・ジャニは、レース結果に失望している旨を語った。

「最終的には、僕らが優位だと思っていた。しかし残念なことに、ル・マンの結果が僕らを悩ませることになった」

 ジャニはそうmotorsport.comに対して語った。

「ル・マンはダブルポイントだ。それが、僕らに犠牲を払わせた。最終的にアンドレは、家に帰ることができるくらいの燃料を積んでいたと思う……」

 ジャニは昨年のル・マン24時間レース以来、WECでの勝利から遠ざかっている。そして、今回のチームオーダーについては、事前に聞かされたいたと認める。

「僕らは運命を知っていた。でも、最後まで信じていなかった」

 ジャニはそう付け加えた。

「僕らはまだ、13秒もリードしていたんだ」

「明らかに僕らの方が速かったと思う。問題は、ル・マンのダブルポイントだ。それは、シーズンの序盤にやってくる。そこで勝たないと、残りのシーズンそれに悩まされることになるんだ」

「願わくば、(最終戦の)バーレーンまで同じようなことが起こらないといいね。でも、僕にはそれがすぐに終わるとは思えない」

”豪華”な悩み

 ポルシェのLMP1チームの代表であるアンドレアス・ザイドルは、1号車のクルーの不満を理解しているという。しかし、今回の決定について次のように弁明した。

「確かに、今回の決定が彼らを満足させるものではないということは理解できる。しかし、最終的に彼らは納得している」

 そうザイドルは語る。

「最も重要なのは、それを透明にするということだ。それこそがレースとは何であるかということだ。ある時はえこひいきで、ある時はそうではない……そういうことがあってはならない」

「もちろん、6時間を走った2台のレースカーが、10秒くらいの差にいるというのは、贅沢な悩みだ。それはただ、みんなが素晴らしい仕事を成し遂げたということだ。我々には6人のトップドライバーがいて、それぞれのドライバーが勝つことができる能力を持っている。それは、両方のチャンピオンシップでベストなポジションにいたいということの結果だがね」

 今回のチームオーダーは、2015年の富士を彷彿とさせるようなモノだった。この時もジャニは、チャンピオンシップをリードする、ベルンハルト、ハートレー、そしてマーク・ウェーバーがドライブする姉妹車に、勝利を譲ったのだ。

 ザイドルは、チームオーダーの発令は、これまでにもLMP1クラスで行われてきたことだと主張する。

「2014年以来、3つのメーカーが行ってきたことと同じだ」

 そう語るザイドルは、今後の5レースでも、チームオーダーを出す可能性を排除しなかった。

「我々は常に、ポルシェにとってのベストを尽くしていく」

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この記事について
シリーズ WEC
イベント名 ニュルブルクリンク
サーキット ニュルブルクリンク
ドライバー ニール ジャニ , ティモ ベルンハルト
記事タイプ 速報ニュース