【WEC】小林可夢偉「予選は自信を持っていける。決勝は”ガチ勝負”」
WEC第2戦スパFP2でトップタイムを記録した小林可夢偉は、予選には自信を持っているものの、ロングランを改善する必要があると語る。

ベルギーのスパ・フランコルシャンで始まったWEC(世界耐久選手権)第2戦。初日のフリー走行2回目で、小林可夢偉はTS050ハイブリッドをドライブし、トップタイムを記録した。
「予選に関しては、自信を持っていけると思います」
そうセッション終了後に小林は語った。
「ニュータイヤを履いた時は問題ありません。でも、ロングランは少し厳しいかな。シルバーストンと同じです」
開幕戦シルバーストンで、トヨタ勢はフロントロウを独占。ライバルであるポルシェ勢に約1秒の差をつけた。しかし、決勝ではポルシェ勢が遜色ないペースを披露、苦しめられるシーンもあった。
「クルマは悪くないです。でも、ロングランではポルシェのペースが良いので、そのあたりをどうしようかなぁというところです。レースでは、ポルシェとガチ勝負になりそうです」
WECのレースは6時間と言う長丁場であり、グリッドポジションよりも決勝でのレースペースが重要になってくる。これについた小林は次のように語った。
「耐久レースですから、予選よりもレースが重要になります。タイヤも2スティント走るのは問題ないと思いますし、体力面でも問題ないです。なのでロングランのペースを改善できれば、良いレースができると思います。良い流れでは来ていますけど、そこはまだ足りていない部分もある。それを今晩改善できれば良いと思います」
中嶋一貴「ここでル・マン仕様を試しても関係ない」
一方、開幕戦で優勝した8号車に乗る中嶋一貴は、まだまだ未知数の部分が多いと語った。
「周りのパフォーマンスもまだ分かりませんし、誰がどういう状況でどういうタイムで走っていたのかも分からないです。僕らは僕らで、タイヤチョイスも含めて試していないこともあるので、未知数な部分もあります」
そう中嶋は語る。中嶋が乗る8号車は、初日フリー走行2回目で2番手。小林らの7号車に0.3秒弱の差をつけられた。
「僕らは7号車と同じような条件ですが、全く同じではないです。その条件の差が(タイム差に現れた)違いだと思います」
トヨタ勢は今回のレースに、7号車と8号車は開幕戦同様ハイダウンフォース仕様のパッケージを持ち込んだ。一方、今回とル・マンのみ参戦する9号車はローダウンフォース仕様である。
「ここでローダウンフォースを試したところで、ル・マンはル・マンなので関係ないと思います」
中嶋はそう語る。
「シミュレーションではハイダウンフォースの方が速かったんで、それを持ってきたというだけだと思います。でも、そんなに変わらないと思いますよ。中間くらいのパッケージがあれば、一番良いと思いますが……」
【関連ニュース】
【WEC】スパFP2:1回目に引き続き7号車トヨタがトップタイム
【WEC】デビューの国本雄資「周回遅れのマシンを抜くのが難しい」
【WEC】開幕戦優勝の中嶋一貴「今までのクルマよりずば抜けて良い」
この記事について
シリーズ | WEC |
イベント | スパ・フランコルシャン |
ロケーション | スパ・フランコルシャン |
ドライバー | 小林 可夢偉 , 中嶋 一貴 |
チーム | Toyota Gazoo Racing |