WECモンツァ6時間:トヨタ勢に相次いだトラブル。しかし7号車が今季初優勝
WECのモンツァ6時間レースがイタリアのモンツァ・サーキットで行なわれ、小林可夢偉らが乗る7号車トヨタGR010が優勝。しかしトヨタ勢2台にはトラブルが相次ぐこととなった。
WEC(世界耐久選手権)のモンツァ6時間レースが行なわれ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車GR010(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組)が、204周を走破して優勝を果たした。
トヨタ7号車は、ポールポジションからスタート。2番手からは僚友のトヨタ8号車がスタートした。しかしトヨタ8号車は、走行中に突如スローダウンする症状が頻発。大きく遅れを取ってしまう。
トヨタ7号車にも同じトラブルが発生するのが懸念される中、レース残り2時間を切ったところでドラマが起きる。小林可夢偉がドライブ中、トヨタ7号車もレズモの先でストップしてしまったのだ。
小林はマシンを一度シャットダウンし、再起動。これでレースに戻ることができたが、グリッケンハウスの709号車に先行されてしまうことになった。
ただその709号車は、予防的にブレーキを交換することを決断。これはトヨタにとっては大きなあと押しとなった。しかし36号車アルピーヌも同一周回におり、気を抜けない状況はレース終盤まで続いた。
しかし結局トヨタ7号車は最後まで走り切ることができ、トップでチェッカーを受けた。これでトヨタ7号車は今季初優勝。トヨタとしては、開幕からの連勝を3に伸ばすことになった。
なおトヨタ8号車は首位から43周遅れの総合33位。2台のマシンに相次いだトラブルは、次戦ル・マン24時間レースに向け、大きな課題を残すことになったと言えよう。
2位に入ったのは36号車アルピーヌ。トヨタ7号車との差は約1分だった。総合3位には、LMP2クラスの22号車ユナイテッド・オートスポーツが入った。709号車グリッケンハウスは総合4位、ハイパーカークラス3位となったが、随所で速さを見せた。
LM-GTE Proクラスは、92号車ポルシェGTチームが優勝。またLM-GTE Amクラスは、83号車AFコルセが首位だった。なお777号車D'station Racingは、クラス3位でチェッカー。表彰台登壇を果たしている。
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