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WECモンツァ決勝|アルピーヌが2.7秒差でトヨタ8号車下し今季2勝目。プジョー9X8はトラブル多発の船出に

FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦モンツァ6時間レースが行なわれた。優勝はハイパーカークラスのアルピーヌ36号車だった。

#36 Alpine Elf Team Alpine A480 - Gibson of Andre Negrao, Nicolas Lapierre, Matthieu Vaxiviere

写真:: Morgese / Gandolfi

 2022年のFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦モンツァ6時間レースが行なわれた。このレースで優勝を飾ったのはハイパーカークラスのアルピーヌ36号車(アンドレ・ネクラオ/ニコラ・ラピエール/マシュー・バクシヴィエール)だった。

 第4戦モンツァからは、プジョーがハイパーカークラスにニューマシン『9X8』を引っ提げて2台体制で参戦を開始。予選ではグリッケンハウスの708号車がポールポジションを獲得し、トヨタ勢がそこに続く形。デビュー戦のプジョー勢は94号車が5番手、予選中にトラブルのあった93号車は20番手スタートだ。

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 舞台となるモンツァ周辺は快晴。気温29度、路面温度は45度のコンディションでスタート時刻を迎えた。

 ポールポジションスタートのグリッケンハウス708号車はターン1に向けてトヨタ8号車と横並びの争いとなったものの、スモークをあげるブレーキングで先頭をキープ。ハイパーカークラスは波乱無く、落ち着いたスタートとなった。

 ただLME-GT Amクラスで接触とスピンがあり、序盤からフルコースイエロー(FCY)が出された。さらにプジョー93号車にもトラブルが発生し、開始1時間で2度FCYが発動された。

 レースは708号車が先導する形でしばらく落ち着いた展開。アルピーヌ36号車がトヨタ7号車と争う場面もあったが、ここはアルピーヌが引き下がっている。

 大きな波乱はないままレースが進行していったが、2時間半を過ぎたタイミングで、LME-GT AmクラスのTFスポーツ33号車が、ハイスピードでシケインのソーセージ縁石に突っ込んでしまう。マシンは縁石を踏むと宙を舞い、ひっくり返るクラッシュを喫してしまい、セーフティカー(SC)が出動することになった。

 このSC走行は30分ほど続き、ハイパーカークラスの各車がピットイン。ピット作業で7号車が708号車の前に出ることに成功した。そして708号車にはFCY中の手順違反によるドライブスルーペナルティが科されたため、SC後に708号車はペナルティを消化。ポジションをさらに下げることになった。

 708号車にはさらに受難が続いた。ペナルティ消化から間もなく、エンジンブローを起こしてしまったのだ。ポールポジションから優勝をうかがう勢いも見せていたグリッケンハウスだったが、ここでレースをリタイアせざるをえなかった。

 トヨタ7号車、8号車そしてアルピーヌ36号車の上位3台は僅差での走行が続いていた。残り2時間を前にした際のピットインでは、36号車がトヨタ勢を逆転し、先頭に浮上。そこに8号車、7号車が続いた。

 36号車と8号車は僅差での走行が続いていたが、残り1時間半頃に8号車がターン1にかけて36号車に並び、バックマーカーも利用してオーバーテイク。ただこの際、タイミングをずらしてピットへ入っていた7号車が先頭に浮上している。

 7号車、8号車、36号車のトップ3は互いにポジションをかけて一歩も譲らないバトルを展開。36号車はホームストレートで8号車と並び、バックマーカーをものともせずに果敢にしかけていった。36号車はその後、最終コーナーでオーバーテイクをしかけ、8号車を抑えきって2番手へ浮上。そのまま7号車にも襲いかかった36号車だが、ホームストレートで7号車のリヤと接触してしまう。これで7号車は右リヤ外装とタイヤが破損し、コース脇に避けるしかなかった。

 一方で36号車側は大きな損傷は無いようで、先頭での走行を継続した。同じ頃プジョー94号車がコース上で停止してしまったこともありFCYが発令。7号車はピットインしてパーツを交換し3番手で復帰してレースを続けた。

 FCY解除をもって、レースは残り1時間。36号車は順調に走行し、2番手の8号車を少しずつ引き離していた。

 36号車と7号車の接触は審議対象となっていたが、7号車に対して90秒のストップペナルティが決定。残り35分を前に7号車はペナルティを消化した。

 36号車と8号車は残り35分を切ったタイミングで、最後の燃料補給のピットイン。ここでポジションが入れ替わることはなく、残るはコース上での戦いとなった。

 残り10分を切っても先頭は変わらず36号車。8号車は約2.5秒の差でそれを追いかけて、徐々に差を縮めていこうとしていた。

 ただバックマーカーの処理に時間がかかったこともあり、思うように差が縮まらない。既に逆転に足るだけの時間は残されておらず、アルピーヌ36号車が8号車に対して2.7秒差でトップチェッカー。今シーズン2勝目を挙げた。

 8号車は序盤にブレーキ関連のトラブルにも見舞われたものの、それを克服しての2位。7号車が3位という結果だ。

 デビュー戦のプジョー勢は、93号車にトラブルが多発。何度かコースインとピットインを繰り返した末、93号車はリタイアとなった。94号車は中盤まで順調に走行を重ねていたが、こちらもトラブルが発生。最終的には33位で完走を果たした。

 LMP2クラスはREALTEAM by WRTが、JOTA38号車を退けてクラス優勝。LM-GTE Proクラスは最後の2分という段階でAFコルセ勢が燃料補給のためにピットイン。これでトップに立ったコルベット・レーシングの64号車がクラス優勝となった。

 LM-GTE Amクラスはデンプシー・プロトン・レーシングの77号車がクラス優勝。777号車アストンマーチン(星野敏/藤井誠暢/チャーリー・ファグ)はレース中トラブルも発生したため、クラス13台中11位でフィニッシュしている。

 
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