WEC、来季レース数は8で“据え置き”。複数サーキットが誘致に興味も、まずは基盤づくりが課題に?

世界耐久選手権(WEC)の2025年開催カレンダーは、現在の8レースを超えることはないようだ。

#6 Porsche Penske Motorsport Porsche 963: Kevin Estre, Andre Lotterer, Laurens Vanthoor

 世界耐久選手権(WEC)のプロモーターである西フランス自動車クラブ(ACO)は、COVID-19の影響による一時縮小から従来の全8戦に戻った現在のカレンダーから、2025年に向けてレース数を拡大するつもりはないと明かした。そして、少なくとも一時的にレース数に上限を設けることの重要性を強調した。

 ACOのピエール・フィヨン会長はmotorsport.comの取材に対して次のように語った。

「レースを追加することは、コストの問題から現在の計画にはない」

「最も重要なのは、WECが成長していても、コストに注意することだ」

 2022年に8戦のカレンダーへ戻すというロードマップをWECのフレデリック・ルキアンCEOが明かした際、WECが2016年と2017年のようなシリーズ9戦に戻り、さらに10戦までカレンダーを拡大する可能性が示唆されていた。

 現時点でカレンダー拡大の計画はないものの、フィヨン会長はWECのレース開催に対するサーキットやプロモーターの関心の高さを改めて強調。2012年から2019/20年シーズンまでカレンダーに組み込まれていたイギリス戦について、シルバーストンが開催に興味を持っていることに触れつつ「サーキットからのレースに対する需要は高い」と明かした。

 2025年のWECカレンダーは、来月開催されるル・マン24時間レースの週に、ACO恒例の記者会見で明らかになるはずだ。

 今季は、モンツァがピットやパドック設備の大幅な改修のため、イモラでWECのレースが開催された。ただ2025年からはモンツァが復帰し、カレンダーの大半は2024年と変わらないと考えられている。

#50 Ferrari AF Corse Ferrari 499P: Antonio Fuoco, Miguel Molina, Nicklas Nielsen

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Photo by: JEP / Motorsport Images

 そのため、ロジャー・ペンスキーがインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースでWECを開催することに興味を示しているものの、少なくとも2025年はサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)がWECアメリカ戦の開催地となるだろう。

 ポルシェワークスとしてWECに参戦するペンスキーは3月の時点で、スケジュール挑戦の難しさから、来年はその野望が実現することはないとの考えを語っていた。

 カレンダーを8戦に維持することは各メーカーからの支持を得ている。

 BMW Mモータースポーツのアンドレアス・ルース主任はmotorsport.comに対して次のように語った。

「我々はスポーツカーレースの新時代の幕開けを迎えていて、まずはそれが機能し、持続可能であるかどうかを見る必要がある。次のレースのことを考えるのはその後かもしれない」

「今の私に言わせれば、8戦というのは良いことで、来年も維持すべきだと思っている」

 またポルシェ・モータースポーツのトーマス・ローデンバッハ代表も同様の見解を示し、まず優先すべきは「マーケティング、知名度、ファン層」を増やすことだと提案し、次のように語った。

「それからレース数を増やせば良いと思う。でも現時点では、慎重であるべきだ」

 

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