WEC富士FP1:トヨタ8号車がトップ。山下健太が駆るハイクラス33号車はクラス首位
世界耐久選手権(WEC)第2戦富士のフリー走行1回目は、8号車トヨタTS050 HYBRIDがトップタイムを記録した。
写真:: JEP / Motorsport Images
『2019-2020 FIA 世界耐久選手権(WEC)第2戦 富士6時間耐久レース』が開幕した。フリー走行1回目では、8号車トヨタTS050 HYBRIDが1分27秒373をマークし、トップタイムとなった。
開幕戦シルバーストンでワンツーフィニッシュを飾ったTOYOTA GAZOO Racingの2台。従来の性能均衡制度(EoT)に加えて今季からサクセス・ハンディキャップ制度が導入されたことにより、開幕2連勝、そして富士戦6連勝に向けてこれまで以上に厳しい戦いが予想される。
サーキット上空には晴れ間がのぞいているが、早朝に降った雨の影響からか、わずかながら路面が乾ききっていない箇所があり、インフォメーションパネルには『WET』(コンディション)と表示された。セッションは定刻通り午前11時ちょうどにスタート。トヨタの2台をはじめ各車が続々とコースインしていった。
まずタイムを計測したのはトヨタ8号車で、セバスチャン・ブエミが1分27秒576を記録した。昨年の富士FP1のトップタイムが同じくトヨタ8号車の1分25秒847であることを考えれば、路面はほぼドライのようだ。そしてトヨタ7号車もコースインし、小林可夢偉が1分27秒790をマークした。
セッション開始から10分後にはレベリオン1号車がコースインしてブルーノ・セナがタイムを刻んだが、1分28秒366とトヨタ勢のタイムを上回ることはできなかった。
LMP2クラスでは、ハイクラスレーシング33号車の山下健太が1分29秒624をマークし、この時点でのクラストップにつけた。
セッション開始から30分が経過。インフォメーションパネルの『WET』の文字も消え、完全なドライコンディションとなった。トヨタは7号車が小林からホセ・マリア・ロペスに、8号車がブエミからブレンドン・ハートレーにスイッチして周回を重ねた。
12時03分、フルコースイエロー(FCY)が発令。コカ・コーラコーナーにデブリが落ちており、それが回収された後、4分後にFCYが解除された。
トヨタ8号車には残り20分で中嶋一貴が乗り込み、走行した。残り10分になると、1号車のノーマン・ナトーが1分27秒659というタイムを叩き出し2番手に。トヨタ2台の間に割って入った。
3番手となった7号車は終盤にコースインするも、タイムを更新することはなくセッション終了。LMP1クラスはトヨタ8号車がトップタイム、続いてレベリオン1号車、トヨタ7号車の順となった。ジネッタG60-LT-P1を走らせるチームLNTは2台揃ってガレージで多くの時間を過ごし、周回数はともに1桁に終わった。
LMP2クラスはハイクラス33号車がトップに。母国凱旋となった山下が、知り尽くした富士スピードウェイで速さを見せた。LMGTE Proクラスはポルシェ91号車、LMGTE AmクラスはTFスポーツ90号車がトップとなった。なお、同クラス2番手は石川資章がオーナー兼ドライバーを務めるMRレーシング70号車。元F1ドライバーのオリビエ・ベレッタが1分39秒039を刻み、90号車に0.029秒差に肉薄した。
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