小林可夢偉と平川亮、WEC母国戦に向け自信も「ライバルとの力関係はやってみないと分からない」
WEC富士6時間レースを前に、トヨタの小林可夢偉と平川亮は自信をのぞかせつつも、ライバルたちとの力関係はやってみなければ分からないと語った。
FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間レースを前に、トヨタの小林可夢偉と平川亮が意気込みを語った。
今季のWECは残り2戦。トヨタは8号車が23点のリードを持ってポイントリーダー、7号車はフェラーリの51号車と同ポイントでランキング2番手タイといった状態だ。
チーム代表兼7号車のドライバーである小林は、日本のファンにトヨタの強い姿を見せたいと語った。
「耐久レースなので、チーム力でどんな状況でも強いチームだということを日本のファンの前で見せたいと思います」
「あとは天気がちょっと悪いですが、そういうところも含めてチーム力が重要なのかなと思います」
ポイントリーダーとして富士に臨む平川は、いつも通りのパフォーマンスを見せれば問題ないはずだと語った。
「モンツァではペナルティを2回受けて本来のパフォーマンスではなかったんですけど、まだリードは大きいのでそこは意識しつつ、ドライバーとしては意識しすぎてもダメなのでしっかりといつも通りの力を発揮できれば、全然優勝はできると思います」
一方で、ライバルたちとの力関係については「前回のモンツァはポルシェも速かったし、特にプジョーはモーターを使える速度が低いので脅威になるのかなと見ています」と警戒した。
「やってみないと分かりません。モンツァもやってみてアレ、って思うことはありましたけど、誰かがぶっちぎって勝つような雰囲気はないので、接戦を予想しています」
小林も、ライバルたちについてはやってみないと分からない部分が多いと話した。
「正直言うと分からないですよね。モンツァを見ても悪くないとは思います。ただやっぱりBoPって僅差なモノだから、現場に来てからどうかというところもあります。ネガティブに捉えることなく、自分たちがやってきたことに自信をもっていきたいなと思います」
「富士に関しては僕たちの方がサーキットをよく知っていると思うので、そういうところをしっかりと活かせれば、いい勝負ができるんじゃないかと思います」
7号車がモンツァで勝利しポイント差が近づいたこともあって、富士でチームオーダーを出して8号車のサポートをする可能性は低いと小林はいう。
「前回のレースでそういう(8号車をサポートする)予定だったんですけど、8号車がああなって(ペナルティを受け6位)、ポイント的に射程圏内に入ったというところで、難しいなというのが本音です」
「けど、一旦僕たちの中ではそれぞれサポートというよりも良いレースをしたいので、チームオーダーのようなモノはなく行きたいなと思います」
タイトル獲得に向けて富士で良い結果を残し、勢いをつけて最終戦バーレーンに臨みたいトヨタの2台が、母国ファンの前でライバルたちとどんな戦いを見せるか注目だ。
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