【WEC,IMSA】ミッドシップの新型911 RSRが来季よりレースデビュー
ポルシェはロサンゼルス・モーターショーにて公開された新型911RSRでWECのGTE-Proクラスに復帰する予定だ。








ポルシェは、ロサンゼルス・モーターショーでGTレーシングカーである新型911 RSRを公開した。今回公開された911 RSRは4.0リッター6気筒水平対向、直噴エンジンを搭載。またバルブ剛性が高いのが特徴だ。またポルシェの伝統であるリアエンジン形式に終止符を打ち、新型のポルシェ911 RSRにはミッドシップエンジンが採用された。
新型ポルシェ911 RSRは、2017年1月に開催されるロレックスデイトナ24時間耐久レースでデビューし、IMSAウェザーテック・スポーツカーに出場予定だ。またポルシェはマンタイ・レーシングで、来季のFIA世界耐久選手権(WEC)GTE Proクラスに復帰する。
ポルシェのモータースポーツ博士であるフランク・ステファン・ワライザーは次のように語った。
「新型のポルシェ RSRは、典型的な911デザインを維持しながら、現行のGTモデルの中で最大の進化を遂げた」
「911 RSRを設計するにあたって我々は意図的に、モダンで軽量であること、かつ自然吸気(NA)エンジンであることにフォーカスすることにした。そうすることで車両開発の自由度を大幅にあげることができた」
「それとは別に原則として、LM-GTEの規制は参戦しているマシンのスペックを統一している。ターボと自然吸気エンジンのトルク特性が一致するように設定されているのだ」
新型ポルシェ911 RSRの自然吸気エンジンは空力の抵抗値に応じて、約500bhpを発生させる。またレーダーよる衝突警告システムを搭載している。
GTプログラムを率いるポルシェのマルコ・ウジャスは、次のように付け加えた。
「我々は来季のレースデビューに向けて準備万端を期している」
「今年3月のヴァイザッハ(ポルシェ社の車両開発部門)での初公開以来、ヨーロッパと北米のサーキットで35,000kmもの走行を重ねている。これは今までのポルシェGTレーシングカー開発の中では初めてのことだ」
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この記事について
シリーズ | WEC |
チーム | ポルシェ・チーム |
執筆者 | Charles Bradley |