WEC、LMP1車両のボディに市販車のイメージを投影するアイデアを提唱

WEC LMP1クラス車両のボディワークは、将来的にメーカーの高性能ロードカーのイメージを投影することができるようになりそうだ。

 WEC LMP1クラス車両のボディワークは、将来的にメーカーの高性能ロードカーのイメージを投影することができるようになりそうだ。

 この提案は、FIAとACO(フランス西部自動車クラブ/ル・マン24時間レース運営組織)による2020/21年シーズン以降から発動する新しいレギュレーションを策定する会議から生まれた。これはLMP1クラスへの関心度が低下しているメーカーに対し、参戦を後押しするためのアイデアとして挙げられた。

 ACOのスポーティング・ディレクターであるビンセント・ボーメニルは、1990年代後半から2000年代前半のGTPプロトタイプに類似しているこのルールが今後の"選択肢のひとつ"であることを認めている。

 しかし、彼はこの計画をさらに煮詰めるのにはまだ早いと考えているようだ。

「我々はまだ手が離せない状況であるため、詳細をお話しするまでにもう少し時間を取りたいと考えている」

 TMG(Toyota Motorsport GmbH)のテクニカル・ディレクターであるパスカル・バセロンは、この提案に対し「そのボディワークは、メーカーの製品を後押しすることになるだろう」と説明している。

「現在のLMP1車両はノーブランドのプロトタイプの様なモノであり、他車との区別をするためにカラーリングをしなければならない」

「しかし、このアイデアによってよりメーカーの市販車に近いボディを起用することができる。もしかすると現在のLMP車両に興味を持たないメーカーが関心を示す可能性があるかもしれない」

 バセロンは、このスタイルが北米で開催されているIMSAのDPi(デイトナ・プロトタイプ・インターナショナルクラス)よりも柔軟に設定される可能性があると示唆した。なお、DPiのレギュレーションは、LMP2車をベースに車体前後、サイドポッドの変更し、メーカー独自のスタイリングを施すことを許可している。

 さらに新しいこのアイデアは、2016年に導入されたLM-GTE規則よりインスパイアされたものとみられる。

 メーカーには空力性能に関する開発の余地が与えられるとみられるが、競争レベルを均等にするように調整される必要がある。

 しかしこのレギュレーションは、アストンマーチン・ヴァルキリーやラ・フェラーリなどのようなハイパーカーには適用されないようだ。

 レース用に公認された市販車は、LMP1の新レギュレーションを策定する上での重要な目標であるコスト削減を促進することはないという結論に至ったためだ。

 また新しいレギュレーションでも、メーカーがエネルギー回生技術を開発できるようにするという。

 バセロンは「技術開発を継続する」という願望が依然としてトヨタの中にあると主張した。

 2020/21年の新しいレギュレーションは、12月の初めに行われるFIA世界モータースポーツ評議会で批准されることを目標に枠組みが設定されている。

 そのデッドラインは刻一刻と近づいてきているが、ボーメニルは「正しい枠組みを作ることが最も重要である」と述べている。

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シリーズ WEC
記事タイプ 速報ニュース