【WEC】LMP2フル参戦はオレカ独占。運営「そのうち正しい形になる」
ACO会長のピエール・フィヨンは、今年のWECのLMP2クラスのエントリーがオレカのみになっていることについて、心配していないと語った。

木曜日、FIA世界耐久選手権(WEC)及びル・マン24時間レースのエントリーリストが発表された。LMP2クラスは5チーム10台のフル参戦が明かされたが、使用されるマシンはすべてオレカとなっていた。
2017年からLMP2マシンの規定が新しくなっており、エンジンはギブソンのワンメイク、シャーシコンストラクターはオレカ、ダラーラ、オンローク/リジェ、ライリー/マルチマチックの4社に限定されている。つまり、今年のWEC LMP2クラスにフル参戦するのは4社のマシンのうち、1社のみになるということだ。
しかしながら、フランス西部自動車クラブ(ACO)の会長であるピエール・フィヨンはプレゼンテーションの中で、オレカの”独占”状態はあまり重要ではなく、ル・マン24時間レースで25台の様々なマシンが揃うことが重要だと語った。ル・マンでは、LMP2クラスのマシンが25台まで増え、4社全てのマシンが走ることになっている。
今年のWEC LMP2クラスにフル参戦するマシンが、オレカのみになったことについて聞かれたフィヨンは、motorsport.comに次のように語った。
「正しい言葉ではないかもしれないが、これが偶然の一致だとは思わない。しかし、これが現実を反映したものだとも私は思っていない」
「今年のWECはオレカのみになってしまったが、ル・マンやELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)を見ると、リジェのマシンが多く参戦しているし、ダラーラも参戦している」
「そのうち正しい形に収まると思う。今年は(新規定導入)1年目だ。WECはオレカのみとなったことに、特別な理由があるとは思っていない」
10台のオレカ07のうち、昨年のクラスチャンピオンであるシグナテック・アルピーヌの2台は2016年同様車両名を変更しており、「アルピーヌ A470」としている。
ルノーの子会社であるアルピーヌは1995年から市販車の製造、販売活動を休止している。フィヨンは、アルピーヌが再び自社で自動車を生産しない限りは、彼らがプライベーターのためのクラスであるLMP2への参戦を継続することを許容しているようだ。
「アルピーヌは今の所自動車を作っていない」と彼は語った。
「彼らがLMP2に戻ってきた時、彼らは自動車を作っておらず、コンストラクターとみなすことはできなかった」
「それが彼らをLMP2に迎え入れた理由であるし、彼らのシャーシはまだオレカや他のメーカーのモノだとわかっている。アルピーヌが自動車を生産しない限りは、LMP2でレースをすることが許される」
「彼らが自動車を製造するようになった際には、ルールを遵守してもらう必要があるのは間違いない」
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