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WEC開幕戦カタールの延期が決定。緊迫する中東情勢受け、代替日程はシーズン後半で調整へ

WEC開幕戦カタール1812kmは、安全上の懸念により延期となった。

#59 United Autosports Mclaren 720S LMGT3 Evo: James Cottingham, Sébastien Baud, Grégoire Saucy

写真:: FIAWEC - DPPI

 2026年世界耐久選手権(WEC)の開幕戦として予定されていたカタール1812kmが、中東における緊張の高まりを受け延期されることとなった。

 アメリカとイスラエルがイランに軍事攻撃を開始したことを受け、中東情勢は緊迫化している。報道によれば、イランは最高指導者アリ・ハメネイおよび他の政府高官の殺害に対する報復として、湾岸地域全域にドローンおよびミサイルでの攻撃を行なっているという。これらの攻撃は、ホテルや空港といった民間インフラも標的にしている。したがって、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで今月予定されていた1812kmレース(最大10時間)は開催不可能となった。

 WEC開幕戦は元々3月26日〜28日に開催予定となっていたが、それに先駆けてプロローグと呼ばれるプレシーズンテストが22日、23日に予定されていたため、物流面を考慮し早期の決定が迫られていた。

 シリーズの声明では次のように述べられている。

「2026年FIA世界耐久選手権の開幕戦として3月26〜28日に予定されていたカタール1812kmは、正式に年内後半へ延期された」

「FIA WECの運営陣は、中東における現在進行中の政治的状況を踏まえ、カタール・モーター&モーターサイクル連盟(QMMF)と継続的に協議を行なってきた。そして競技者、関係者、そしてファンの安全と安心を最優先とし、3月26〜28日に予定されていた本大会の延期を決定した」

「また、レース開催地であるルサイル・インターナショナル・サーキット(LIC)との協議を経て、カタール1812kmの新たな開催日はシーズン後半に設定され、追って発表される」

 現在、湾岸地域における紛争は激しさを増している。アメリカのドナルド・トランプ大統領は、軍事作戦が少なくともさらに4週間続く可能性があると予測しており、民間人への脅威は大幅に高まっている。

 カタールでのWECラウンドは、湾岸地域における軍事的緊張の高まりによって延期となった最初のモータースポーツイベントとなった。

 日程変更に伴い、WECの新たなシーズン開幕戦は、4月19日に開催予定のイモラ6時間レースとなる。

 

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