レースレポート
WEC ニュルブルクリンク
WEC第4戦ニュルブルクリンク:ポルシェ1号車が今季初優勝。トヨタは首位争いに加われず
WEC第4戦ニュルブルクリンクが行われ、1号車のポルシェ919ハイブリッドが総合優勝を果たした。
赤井邦彦
編集: 2016/07/24 22:51
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6時間に渡る高速バトルは、ポルシェとアウディの大接戦に終始した。優勝はポルシェ919ハイブリッド#1号車。2位にほぼ1周の差を付けてゴールした。2位、3位にアウディ、4位にもポルシェ。トヨタは5位、5位に入ったが、トップ争いにはまったく付いていけなかった。まるで別クラスのようなレースに甘んじ、残念ながら完全に蚊帳の外だった。ル・マンで見せた速さはすっかり影を潜めた。
ニュルブルクリンクのグランプリコースは1周4.309km。13ものタイトなコーナーのあるコースで、高速のル・マンと違いクルマには大きなダウンフォースが要求される。ル・マンにローダウンフォース仕様のクルマを持ち込んでピカイチの速さを誇ったトヨタ。ニュルブルクリンク用にハイダウンフォース仕様を仕立ててきたが、同様の仕様を持ち込んだポルシェ、アウディに比べてスピード不足は明らかだった。
予選でもトヨタはライバルから1秒遅れの5、6番手グリッドしか獲得出来なかったが、レース仕様では盛り返しが期待された。プログラムをレースに向けて組み立て、タイヤの温存までして臨んだ6時間の長丁場。しかし、序盤からポルシェ、アウディのスピードに付いていけなかった。
レースは序盤から#7アウディがリードし、#1ポルシェ、#8アウディ、#2ポルシェが僅差で続いた。トヨタの2台はその背後を追走するが、スタート後1時間の時点で#5号車がトップから21秒、#6号車が30秒近い差を付けられる苦戦の展開だった。トヨタ失速の理由はタイヤ選択の間違いとも考えられた。高い路面温度を見込んで高温用ソフトタイヤでスタートしたが、性能が十分に発揮出来なかったか、グリップが得られず、コーナーばかりかストレートでもタイムが伸びなかった。そのせいで序盤にライバルに差を付けられた。もちろんタイヤばかりではなく、中嶋一貴によれば「クルマのダウンフォースも十分ではなかったかも知れません」ということだ。中盤からはトヨタもタイム的にライバルに遜色のない走りを見せたが、序盤に開けられた差を詰めることはできなかった。
結果的に、#5号車は優勝車から1周遅れの5位、#6号車はGTマシンとの接触やエンジン関連部品のトラブル修復に時間を要し、4周遅れの6位が精一杯だった。
アウディ2台、ポルシェ2台で展開されたトップ争いは熾烈を極めた。4時間を過ぎた頃、トップを走る#2ポルシェがGTマシンと接触、ドライブスルーのペナルティを取られて後退した。代わってわってトップに立ったのは#1ポルシェ。以降、#1ポルシェは最後までレースをリードし、6時間レースが終了した時点では2位の#8アウディに50秒以上の差を付けていた。
#1ポルシェが独走で視野から消えた後、激しい2位争いが#2ポルシェと2台のアウディの間で行われ、遅いGTマシンの群を縫いながらの戦いに接触も発生、ヒヤリとする場面も何度かあった。クルマの性能としてはポルシェとアウディは高い次元で拮抗しており、後はドライバーの根性戦の様を呈したレースが続き、見る者も手に汗を握った。#2ポルシェと#7アウディの接戦、2台のアウディのチームメイト同士の戦いて……そこにはメーカー間の戦いより、ドライバー個人の戦いの厳しさが見て取れた。
今回のレースの結果、マニュファクチャラーズ選手権ではポルシェが164点、アウディが129点、トヨタが97点になり、ポルシェの総合力が際立ってきた。
なおLMP2クラスは#36号車シグナテック・アルピーヌが、LM-GTE Proクラスは#51号車AFコルセが、LM-GTE Amクラスは#98号車アストンマーチン・レーシングがそれぞれ優勝を果たしている。
次戦は9月3日のメキシコ戦。オートドローモ・エルマノス・ロドリゲスで6時間レースが行われる。
FIA世界耐久選手権第4戦ニュルブルクリンク6時間レース決勝
Cla#DriversCarClassLapsGap 1 1
Mark Webber
Timo Bernhard
Brendon Hartley Porsche 919 Hybrid LMP1 194 2 8
Lucas di Grassi
Loic Duval
Oliver Jarvis Audi R18 LMP1 194 53.787 3 7
Andre Lotterer
Marcel Fassler Audi R18 LMP1 194 54.483 4 2
Romain Dumas
Neel Jani
Marc Lieb Porsche 919 Hybrid LMP1 194 1'37.324 5 5
Anthony Davidson
Kazuki Nakajima
Sébastien Buemi Toyota TS050 Hybrid LMP1 193 1 lap 6 6
Stéphane Sarrazin
Kamui Kobayashi
Mike Conway Toyota TS050 Hybrid LMP1 190 4 laps 7 13
Alexandre Imperatori
Dominik Kraihamer
Matheo Tuscher Rebellion R-One LMP1 178 16 laps 8 36
Nicolas Lapierre
Gustavo Menezes
Stéphane Richelmi Alpine A460 LMP2 178 36.256 9 43
Bruno Senna
Ricardo Gonzalez
Filipe Albuquerque Ligier JS P2 LMP2 178 52.734 10 31
Pipo Derani
Ryan Dalziel
Chris Cumming Ligier JS P2 LMP2 176 18 laps 11 42
Nick Leventis
Jonny Kane
Lewis Williamson Gibson 015S LMP2 176 0.071 12 44
Antonio Pizzonia
Matthew Howson
Tor Graves Oreca 05 LMP2 176 17.836 13 37
Vitaly Petrov
Viktor Shaytar
Kirill Ladygin BR01 LMP2 175 19 laps 14 35
Nelson Panciatici
Ho-Pin Tung
David Cheng Alpine A460 LMP2 175 28.842 15 27
Maurizio Mediani
David Markozov
Nicolas Minassian BR01 LMP2 175 1'06.488 16 30
Scott Sharp
Ed Brown
Johannes van Overbeek Ligier JS P2 LMP2 172 22 laps 17 12
Nick Heidfeld
Nicolas Prost
Mathias Beche Rebellion R-One LMP1 171 23 laps 18 51
Gianmaria Bruni
James Calado Ferrari488 GTE LMGTE PRO 170 24 laps 19 71
Sam Bird
Davide Rigon Ferrari488 GTE LMGTE PRO 170 29.730 20 95
Marco Sorensen
Nicki Thiim Aston Martin Vantage V8 LMGTE PRO 170 47.394 21 66
Stefan Mücke
Olivier Pla Ford GT LMGTE PRO 169 25 laps 22 97
Darren Turner
Richie Stanaway Aston Martin Vantage V8 LMGTE PRO 169 44.003 23 77
Richard Lietz
Michael Christensen Porsche 911 RSR (2016) LMGTE PRO 169 1'11.303 24 98
Pedro Lamy
Paul Dalla Lana
Mathias Lauda Aston Martin Vantage V8 LMGTE AM 166 28 laps 25 83
François Perrodo
Emmanuel Collard
Rui Aguas FerrariF458 Italia LMGTE AM 166 1'02.201 26 50
Paolo Ruberti
Pierre Ragues
Yutaka Yamagishi Chevrolet Corvette C7-Z06 LMGTE AM 165 29 laps 27 88
David Heinemeier Hansson
Patrick Long
Khaled Al Qubaisi Porsche 911 RSR LMGTE AM 164 30 laps 28 86
Michael Wainwright
Adam Carroll
Ben Barker Porsche 911 RSR LMGTE AM 164 1'16.498 29 67
Harry Tincknell
Andy Priaulx
Marino Franchitti Ford GT LMGTE PRO 155 39 laps 30 45
Roberto Merhi
Richard Bradley
Matthew Rao Oreca 05 LMP2 149 45 laps 31 4
Simon Trummer
Oliver Webb
Pierre Kaffer CLM P1/01 LMP1 98 96 laps 32 26
Roman Rusinov
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Alex Brundle Oreca 05 LMP2 74 120 laps
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