【WRX,WTCC】「”ジョーカーラップ”をF1にも導入すべき」とWRX王者

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【WRX,WTCC】「”ジョーカーラップ”をF1にも導入すべき」とWRX王者
執筆:
2016/12/06 8:07

2016年WRX王者のエクストロームは、ジョーカー・ラップを取り入れるメリットについて語った。

Mattias Ekström, EKS RX
Mattias Ekström, World RX champion
Sébastien Loeb, Team Peugeot Hansen, Mattias Ekström, EKS RX Audi S1, Petter Solberg, PSRX Citroën DS3 RX
Sébastien Loeb, Team Peugeot Hansen and Mattias Ekström, EKS RX
Race winner Mattias Ekström, EKS RX
Jose Maria Lopez, Citroën
Jose Maria Lopez, Citroën and wife
Champion José María López, Citroën World Touring Car Team, Citroën C-Elysée WTCC
Champion José María López, Citroën World Touring Car Team, Citroën C-Elysée WTCC
José María López, Citroën World Touring Car Team, Citroën C-Elysée WTCC
José María López, Citroën World Touring Car Team, Citroën C-Elysée WTCC
José María López, Citroën World Touring Car Team, Citroën C-Elysée WTCC
José María López, Citroën World Touring Car Team, Citroën C-Elysée WTCC

 先日、世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、来季のスペインラウンドとマラケシュラウンドでジョーカーラップを取り入れる予定であり、現在はFIAの承認待ち段階にあることを発表した。

 『ジョーカーラップ』とは、世界ラリークロス選手権(WRX)で取り入れられており、レースの間にコース外に設けられた別ルートを走行するルールである。WRXのジョーカーラップは通常のコースより遠回りをするレイアウトになっており、各ドライバーは1回だけジョーカーラップをする義務を課されている。走行しない、もしくは2回以上走行するとペナルティの対象になる。一方、ジョーカーラップを走るタイミングはドライバーたちに委ねられているので、混戦化しないタイミングで消化してタイムロスを小さくするなど、様々な戦略を立てることができる。

 2016年WRX王者であり、DTMを2度制した経験を持つマティアス・エクストロームは、ジョーカーラップがレースを面白くするための”自然な”スパイスであり、他のカテゴリーも導入を検討するべきだと語った。

 ウィーンで行われたFIA表彰式で、エクストロームは語った。

「ジョーカーラップは、現代のモータースポーツにとって最高に面白いルールの一つだと思う。レースを争う上位層ならばタイム差もかなり小さくなる」

「コンマ数秒は誰も可視化することができない、でもジョーカーラップなら一目瞭然だ。コーナーで物理的なアタックをしなくとも、少なくとも1回はアタックを仕掛けるチャンスができる」

「僕はそこにもう少しスパイスを加えることができると思っている。ジョーカーを早く消化することで守りに入ることもできるんだ。また別の戦略もあると思うし、その場から離れるということもできる」

「WTCCだけでなく、多くのモータースポーツで取り入れられてもいいのではないかと僕は思う。ラリークロスの専門家だけでなく、僕を見に来てくれる一般のファンもこのルールを面白いと感じてくれている。そこで起きることは、自然なことなんだ」

 またエクストロームは、ジョーカーラップがピットストップ義務に代替する、”ギャップをさらに大きくする”良い手段になり、現在のスポーツカーレースのパフォーマンスのバランスよりをはるかに良くさせるものだと主張した。

 そして、マシンが密集しており、ライバルに追いつくためにコーナーで戦っている現代のF1にも、効果的であることを示唆した。

「F1は多くのレースが接近戦になることがあるが、オーバーテイクすることが難しいと思う。もし誰もがジョーカー・ラップを消化する義務を持っていれば、消化するタイミングをずらすことで、数周の間、前に誰もいない状況を作り、そこでアタックすることができる」と彼は説明した。

「ラリークロスやWTCCだけじゃなく、他のカテゴリーでもうまくいくと僕は思う」

”新たな試み”を歓迎

 これまで7回WTCCタイトルを獲得しているシトロエンのホセ・マリア・ロペスとイヴァン・ミュラーは、2016年のドライバーズチャンピオンシップで1−2位を占めた。ふたりは来季に取り入れられるジョーカー・ラップを歓迎していると話した。

「賛成だよ。つまりMAC3(マニファクチャラー・アゲンスト・ザ・クロック/2016年よりWTCCに導入された制度)のようなものだろう。みんなが『ああ、クレイジーだね』って話しているよ。それほど悪くないし、新たな試みだ。新しくなったり何かが変わることは、いつだって良いことだよ」とミュラーは話した。

「フランツ・リベイロ(WTCCの代表)が2~3年前に話していたことを、誰もが『ああ、彼はクレイジーだ』と思っていた。でも3年後にはそれが普通のことになっているんだ。僕たちは新しいものを試して、モータースポーツを積極的に動かしていかなければいけない。それは良いアイディアかもしれない」

 またロペスは次のように付け足した。

「僕は一般的なモータースポーツファンだ。でもモータースポーツは常に新しくなければならないとも思う」

「時にファンは僕らに対し、もっとたくさん戦ってほしいと思っている。彼らは面白いレースが見たいんだ。僕はそれが全てだと思う。僕らは今とは違うものを試してみる必要があるし、それを少しでも継続していかなければならないんだ。ファンが気に入り、コンストラクターズも気に入るようなものをね」

「僕はアルゼンチンのスーパーTC2000(ツーリングカーシリーズ)でジョーカーラップを見たことがある。その年はその1レースだけだった」

「そうだね、もしうまくいって、みんなが楽しめるようなものだったのなら、それが僕らのほしいものだ。僕たちはモーターレースを成長させたいし、レースに新たなファンが欲しいと思っている」

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この記事について

シリーズ World Rallycross
ドライバー ホセ・マリア ロペス , Mattias Ekström , Yvan Muller
執筆者 Valentin Khorounzhiy
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