スペイン初日リタイアのラトバラ「再出走できずとても残念」
ラリー・スペイン初日が行われ、トヨタのヤリ-マティ・ラトバラがエンジントラブルによりリタイアを喫した。

スペイン初日はグラベル中心のSSとなり、トヨタ陣営は厳しい戦いを強いられることになった。
トヨタのユホ・ハンニネンが8番手、ルーキーのエサペッカ・ラッピは10番手となった。
またSS5でクルマの下回りを強く打ったトヨタのヤリ-マティ・ラトバラは、潤滑系を破損させ競技続行不可能となった。クルマを精査した末にチームはリタイアを決断。ラトバラにとって残念な結果となったが、2日目のターマックで2台のヤリスが巻き返しを図る。
トヨタ陣営は次のようにコメントを寄せた。
ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
「午前中はクルマのオーバーステアが強く苦労しましたが、サービスでセッティングを変更したところ良い方向に向かい、SS4ではベストタイムを記録することができました。SS5ではいくつかミスをしてしまい、その後オイルが漏れていることに気づきました。そしてSS6を前にエンジンが止まり、始動できなくなりました。現時点でどのようなダメージを負ったのかは不明ですが、再出走できずとても残念です」
ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC #11号車)
「デイ1は期待していたほど良い1日にはなりませんでした。十分な自信を持てず、何度か躊躇してしまいましたが、その結果タイムを失い上位の選手と差が開いてしまったのです。路面のグリップが変わる時にリズムをつかめず、かなり苦労しました。しかし、明日は素晴らしいターマックステージが待っているので楽しみです。良い走りをできるように頑張りたいと思います」
エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
「午前中はクルマのバランスに満足していましたが、最後のSSでブレーキがオーバーヒートし、フィニッシュに向けて制動力が落ちていってしまいました。日中のサービスでサスペンションに変更を加えたところ、路面がスムーズな午後最初のSSでは良いタイムを記録することができました。しかし、午後の最後のSSではダンパーのセッティングが合わずとても苦労しました。今日はあまりうまく行かない1日でしたが、同じステージを午前と午後で2回走ることができたのは良い経験となりました。明日のターマックSSは誰にとっても新たなるスタートとなるので、気持ちを切り替えて臨みたいと思います」
※文中コメントはTOYOTA GAZOO Racing NEWSより抜粋。
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