開幕戦2-3位のヤリスWRC。そのDNAを受け継ぐ市販モデル登場か!?

GAZOOレーシングカンパニーの友山氏は、2018年WRC開幕戦の総括と"ラリーの技術を集約した"市販車開発について述べた。

 GAZOOレーシングカンパニーのプレジデントである友山茂樹氏は、2018年WRC開幕戦でのトヨタに対する総括と"ラリーの技術を集約した"市販車開発について述べた。

 トヨタのワークスチーム、トヨタGAZOOレーシングWRTは2018年WRC(世界ラリー選手権)開幕戦ラリー・モンテカルロでオット・タナクが2位につけるほか、ヤリ-マティ・ラトバラが3位入賞し、主力モデル「ヤリスWRC」を武器に表彰台の両翼を獲得した。

 その動向をGAZOOレーシングカンパニーのプレジデントである友山氏が会場で見守っていた。

「参戦2年目でタイトルを取りに行くと宣言していたので、初戦のモナコは大切なラリーです。さらに(セバスチャン)オジェ(Mスポーツ/オジェは5年連続でモンテカルロを制している)のホームグランドで2-3位を取れたのは良いスタートだったと思います」と友山氏。

「マシンの信頼性も上がってきているし、フロントのダウンフォースや冷却も良くなって不安要素がなくなったように思います。それにチームの雰囲気も良い。メカニックも自信を持っていて余裕を感じさせてくれていましたし、チームも成長したと思います。さらにタナクの加入によって、3人のドライバーが緊張感を持ってコラボレーションしていたことも良いスタートを切れた要因だと思います」

 開幕戦のモナコで2018年シーズンの手応えを掴んだ友山氏だが、WRCの他にトヨタが注力しているカテゴリーであるWEC(世界耐久選手権)との活動の違いについて次のように語る。

「サーキットを舞台に市販車とは離れたクルマで戦うWECはEV技術など先行的な開発がテーマになっていますが、WRCはストリートを舞台に市販車に近いクルマで戦うので様々な技術を市販に繋げやすいです。ファンにとっても同じ世界選手権でもWRCのほうが、身近に感じてもらいやすいと思います」

 一般道を使用するWRCの主力モデル、WRカーは"究極のロード・ゴーイング・モデル"と呼べる。さらにGAZOOレーシングカンパニーは先日の東京オートサロンでWECの技術を集約したGRスーパースポーツコンセプトを発表したばかり。トヨタからのWRCをイメージしたロードゴーイングカーの登場を期待してしまうのは当然のことだろう。

 これについて友山氏は「楽しみにしてください」と笑顔で語った。

「我々がどうしてWRCをやっているかと言えば、やはり市販車の開発が目的なので、WRCをイメージしたクルマに関しても期待していてください」

「WRCではベース車両も高いポテンシャルが求められるので、ベース車両となるクルマもプラットフォームを含めて、より高いレベルのもの作らないといけない。今後はメーカーとチームが連動したクルマ作りをしていきたい」

 近い将来、GRブランドからWRCのDNAを持つ"ロード・ゴーイング・カー"が発表される可能性がありそうだ。

取材・文/廣本泉

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シリーズ WRC
記事タイプ 速報ニュース