ヒュンダイ「タイトル獲得が目標。4月以降に改良モデルを投入予定」
ヒュンダイ・モータースポーツの代表は、2018年の体制とヒュンダイ・i20クーペWRCについて語った。

ヒュンダイ・モータースポーツの代表であるミシェル・ナンダンは、2018年の体制とヒュンダイ・i20クーペWRCの今後のアップブレードついて語った。
2017年シーズンで計4勝をマークしながらもドライバーズ選手権、マニュファクチャラーズ選手権ともに無冠に終わったヒュンダイ。
チーム代表のミッシェル・ナンダンによれば昨年の4勝は"ブランディングおよびプロモーションにとって価値のある"リザルトだったと成果を語るものの、その一方で「我々の目標はあくまでもタイトル獲得にあるので、まだゴールには達していない」と付け加えた。
2018年はヒュンダイのティエリー・ヌービル、ダニエル・ソルド、ハイデン・パッドンに加えて、アンドレアス・ミケルセンを新たに起用。これにより最大で4台のi20クーペWRCを投入するヒュンダイは、充実したドライバーのラインナップを誇る。
「我々のチームはドライバーのラインナップが充実している。基本は3台体制だが、全員が上位を争える実力を持っているので、タイトルを獲得するために常に表彰台を獲得していきたい」とナンダン。
「2018年のモナコに投入したマシンのスペックは昨年のオーストラリア仕様をターマックにコンバートしただけの状態だ。これからのテストの状況次第だが、4月もしくは7月にはエンジンとトランスミッションを改良したエボリューションモデルを投入したい」
さらにヒュンダイのライバルについて次のように語った。
「今年はトヨタもドライバーのラインナップが成実しているし、マシンも強くなっているので手強い存在。それにフォードのセバスチャン(オジェ)、シトロエンのクリス(ミーク)も必ずトップ争いに絡んでくるだけに昨年以上にコンペティティブな状況になると思うが、なんとか抜け出してタイトルを獲得したい」
スポーツイメージの普及
WRCに参戦する一方、ヒュンダイ・モータースポーツはTCR用のツーリングカー、ヒュンダイi30 N TCRを開発しており、カスタマーチームへマシンを供給にも注力している。
WRC活動と共にTCRでの総括をするナンダンは「サーキットでのモータースポーツ活動も、iパフォーマンスのスポーツイメージの普及にとって重要なツール」と語る。
「今年はいくつかのカスタマーチームがTCRインターナショナルシリーズや各国のTCRシリーズに参戦する予定だが、ラリー用のカスタマーモデル、ヒュンダイi20 R5と同様に、サーキットでも数多くのチームへi30 N TCRを供給したい」
取材・文/廣本泉
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