メキシコ優勝のオジェ、最終SSでのペナルティでボーナスポイント剥奪
第3戦ラリー・メキシコを制したオジェだが、パワーステージでシケインをカットしたとして、ボーナスポイントを失うことになりそうだ。








WRC第3戦ラリー・メキシコを制したMスポーツのセバスチャン・オジェだが、最後のパワーステージでシケインを通過していなかったとして10秒のタイム加算ペナルティを科せられたため、ボーナスポイント4点を失うことになりそうだ。
SS14で総合トップに躍り出たオジェは、そのリードを順調に拡大していき、55秒の大差をつけて最後のSS22に臨むことになった。SS22はパワーステージとなっており、ステージ上位5台にはボーナスポイントが与えられることになっている。
オジェはトヨタのオット・タナクに次ぐパワーステージ2番手タイムをマークし、優勝の25ポイントに加えてボーナスポイントを4ポイント稼いでいた。
しかし、オジェは”ロードブックに示されているようにシケインを回らなかった”として、10秒のタイム加算ペナルティを科せられた。これにより、オジェはパワーステージ7番手まで後退。ボーナスポイントを獲得できなくなってしまった。
スチュワードは、ペナルティについて次のように発表している。
「Mスポーツのドライバーは、シケインに置かれた”ふたつのブロックで形成された最初のエレメント”に”マシンのフロント右側”を接触させた。そして、シケイン出口に置かれた最後のエレメントにも当たっている」
このシケインはコース上に障害物を置くことで作られたもので、オジェは障害物を弾き飛ばすようにしてシケインをクリアしていってしまったのだ。
一方、オジェはこれは全く意図的ではない上、ペナルティが重すぎるとして抗議をしているようだ。
「僕たちは意図的にやったわけではないし、この件について弁明したい」
「ステージの前に、僕はもしバリアにタッチしたらどうなるのか尋ねていたんだ」
「僕は常にイコールコンディションで戦おうとしている。そして今回、何が起きたのかを明らかにしたいんだ」
「ジュリアン(イングラシア/コドライバー)と、バリアを重くするために中に水を入れることをオーガナイザーに提案するべきじゃないかとも話していた」
「もし今回の一件で、僕たちがタイムを稼いだというなら、データでそれを証明できるはずだ。でも実際はそうじゃない。多くても0.1秒か0.2秒だろう」
「僕は、10秒加算というペナルティは実際に起きたこととかけ離れていると思う」
今回の優勝によってドライバーズランキングのトップに立ったオジェだが、ボーナスポイントを失ったことによってそのリードが9ポイントから4ポイントに減っている。
しかしながら、Mスポーツが抗議を行っているため、現在のポイントランキングはFIAによる承認待ちの扱いとされている。
この記事について
シリーズ | WRC |
イベント | ラリー・メキシコ |
ドライバー | セバスチャン オジェ |
チーム | M-スポーツ |
執筆者 | Jamie Klein |