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ラリー・イタリアの現地を訪れた豊田章男社長「申し訳ない気持ちでいっぱい」

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ラリー・イタリアの現地を訪れた豊田章男社長「申し訳ない気持ちでいっぱい」
執筆:
2019/06/19 3:15

2019年のWRC第8戦ラリー・イタリアを訪れたトヨタの豊田章男社長が、ラリー後にプレスリリースでコメントを発表。「申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と語った。

 サルディニアで行われた2019世界ラリー選手権(WRC)第8戦ラリー・イタリア。TOYOTA GAZOO Racing WRTの応援に駆けつけたチーム総代表であるトヨタの豊田章男社長が、ラリー後にプレスリリースでコメントを発表した。

 今回の第8戦ではオット・タナクが大活躍し、SS10~SS15でトップタイムを奪う速さを披露。2番手以下に26秒ものアドバンテージを築いて最終ステージを迎えた。

 しかし、スタート直後にステアリング系トラブルが発生し、まさかの失速。何とかフィニッシュラインまでたどり着いたタナクだが、総合5位でこのラリーを終えた。

 現地を訪れていた豊田社長は、トヨタのプレスリリースでコメントを発表。これまでは優勝した際にコメントすることがほとんどだったが、こうして勝てなかった時にコメントするのは異例のことだ。

 ただ、そこには勝てなかった悔しさと、チームやドライバー、応援してくれたファンへの申し訳なさが綴られていた。

「WRC第8戦ラリー・イタリアは最後の最後でとても悔しい結末を迎えてしまいました」

「タナック選手、ヤルヴェオヤ選手が私を再び表彰台に連れていってくれようとしていた気持ちを感じていただけに、最後のステージでのスローダウンに私も言葉を失いました。しかし、一番辛い思いをしているのは、ドライバー、コ・ドライバーの本人達だと思います。最後まで走り切らせてあげられなかったこと本当に申し訳なく思います。そして、戦いを見守っていただいたファンの皆さまにも申し訳ない気持ちでいっぱいです」

「優勝という結果ではない時にこうしたコメントは今まで出したことがありません。しかし、今回は、伝えたい想いがありコメントを出させていただきます。今回、イタリアの現地に来て、みんなの戦いを見れたことには大きな意味があったと思っています」

 また、豊田社長はWRC2に参戦している勝田貴元に対してもコメントを寄せた。勝田は、ラリー・イタリアで順調な走りを見せWRC2トップをキープした状態で最終日を迎えたが、SS16でエンジンルームから出火するアクシデントに見舞われ、そのままリタイヤを余儀なくされた。

「貴元はリタイアの後、私に申し訳ないと言ってくれました。決して申し訳ないことはないと思っています。私が見たいのは、貴元がヤリスに乗って表彰台に立つ姿です。その日のために、今日の経験を力に変えてください」

 そして、ヤリスWRCで最後まで戦った3人のドライバーに対してもコメントした豊田社長。再び力強く走れるマシン作りを行っていくと語った。

「クリスは私にヤリスは乗っていて気持ちのいいクルマだと言ってくれました。嬉しかったです。気持ちよく走りきり、結果に結びつく日が楽しみになりました」

「ヤリ-マティは私に今度こそ、良い結果を届けると言ってくれました。ヤリ-マティの苦しんでいる姿も多く見ていただけに、彼にも良い結果がもたらされることを本当に願っています」

「そして、オィット…彼がクルマから降りてきた時のやりきれなさそうな表情は忘れられません。しかし、その後、彼は、メカニック1人ひとりと抱き合い、チームのみんなの悔しさと向き合ってくれました。その姿に心を打たれました。なんとしてもオィットを、そして8号車の仲間達をチャンピオンにしてあげたいと心の底から思いました。私に今できることは、ヤリスを”もっと強いクルマ”そして”もっと安心して走らせ続けられるクルマ”にすることです。トミと共に、なんとしてもやり遂げます」

「皆さま、これからもTOYOTA GAZOO Racing WRTを応援していただければと思います。よろしくお願いいたします」

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シリーズ WRC
執筆者 Tomohiro Yoshita