WRC、ベルギー戦が2021年カレンダー入り。北アイルランドでの英国戦は開催ならず
世界ラリー選手権は、北アイルランドでの開催を目指していたイギリス戦に代わり、ベルギー戦を2021年シーズンのカレンダーに追加した。
Thierry Neuville, Nicolas Gilsoul, Hyundai i20 R5, Hyundai Motorsport
WRC(世界ラリー選手権)は、2021年シーズンにおける英国ラウンドの開催を断念し、ベルギーでのイープル・ラリーをカレンダーに追加することを明らかにした。
歴史あるターマックラリーであるイープル・ラリーは、ラリー・フィンランドの後、8月に開催される予定となっているが、詳細は日程は確定していない。
イープル・ラリーはコロナ禍の影響で大幅に改定された2020年のWRCカレンダーに追加される予定であったが、国内での新型コロナウイルス感染者数が急増したことを受けて開催予定の1ヵ月前にキャンセルが決定。2021年の開催に向けて準備を進めてきた。
WRCプロモーターのマネージングディレクターを務めるジョナ・シーベルは次のようにコメントした。
「イープルは半世紀以上に渡り、ヨーロッパのラリーの礎となってきた」
「それをWRCへと昇格させることは今シーズンの厳しい挑戦のひとつになるだろう。昨年の不運な出来事を経て、この選手権がついにベルギーへ訪れることになり嬉しく思う」
「狭いアスファルトレーンと大きな溝があるトリッキーな道で、暗闇の中のステージもあれば、不安定な天候となる可能性もあるので、ファンにスリルと感動を与えてくれるだろう」
WRCでの英国ラウンド開催に向けては、ここ最近ではウェールズに代わって北アイルランドが候補となっていた。しかしながらプロモーターは、北アイルランド観光局を金銭面で納得させるのに苦労したようだ。結局、新型コロナウイルスの問題もあり、WRCは2年連続でイギリスでのラリーを実施しないということになった。
「世界ラリー選手権が今年、北アイルランドの美しさを堪能できないことは悲しいことだ。しかしパンデミックは世界経済に影響を与え続けている」
そう語ったシーベル。彼曰く、WRCと北アイルランドの関係者の間では議論が続けられ、前進するための方法を模索していくという。
今回のプロジェクトを率いた北アイルランドのビジネスマン、ボビー・ウィリスは次のように語った。
「我々は2021年の状況を受け入れ、2022年に向けての道を模索する議論に集中しなければならない」
「北アイルランド観光局は、2021年に北アイルランドでラリーを招致することは、この地域を世界にアピールするためのポジティブな機会であり、モータースポーツにおける北アイルランドの地位を称賛することになったと認識している」
「しかしながら新型コロナウイルスの影響により、世界ラリー選手権が開催地に与える経済的利益が減少する可能性があるとも考えており、現時点でこの投資は金銭面で最善の価値を示すものではない」
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