WRC Rally Saudi Arabia

WRCに新コンストラクターが誕生! 新規定”WRC27”のもと「プロジェクト・ラリー・ワン」が参入

「プロジェクト・ラリー・ワン」がWRCの2027年導入の新レギュレーションに則った新コンストラクターとして登場する。

Tom Howard

Tom Howard

公開日時: 2025/12/18 9:44

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Project Rally One

写真:: Project Rally One

 WRCは2027年から新しいレギュレーションが施行されるが、新規コンストラクターとして「プロジェクト・ラリー・ワン」が参戦することが発表された。

 WRCは先日、2027年からの導入を目指して調整が続いていた新規定「WRC27」を承認。この規定は新規メーカーやチームをシリーズに呼び込むことを目的に、より低コストかつ柔軟性の高い内容となっている。

 マシンは34万5000ユーロ(約6300万円)のコストキャップのもとで製作。最高出力は約300馬力とされ、ボディワークの自由度が大きく高められる。またラリー2の一部コンポーネントも使用される。これらのレギュレーションのもとで、自動車メーカーおよびチューナーの双方がマシンを製作することが可能となる。

 また”コンストラクター”としての定義も固められ、「メーカーとチューナーのエントラントは、FIA世界ラリー選手権における参戦主体として単一の枠組みのもとに統合される」こととなった。

 これまでWRC27の規定でマシンの製作を進めていることがわかっていたのは、トヨタだけだった。そして、彼らに続く2番目のコンストラクターとして発表されたのが、プロジェクト・ラリー・ワンだ。

WRC Rally One

WRC Rally One

 プロジェクト・ラリー・ワンは経験豊富なモータースポーツエンジニアであるリオネル・ハンセン、元FIAラリーディレクター兼シトロエンWRC代表のイヴ・マトン、そしてプロスピードによって設立された。新規則の枠組みのもとでは、チューナーが公式に主導する初めてのプロジェクトだ。

 同プロジェクトはすでにかなり進展しており、シャシーの設計および製造は完了。現在はプロトタイプの組み立てが行なわれていて、完成後は本格的な開発プログラムに進み、ホモロゲーション取得に向けてグラベルとターマックでのテストを予定している。なお最初のシェイクダウンは2026年春に実施される見込みだ。

 当然ながら、WRC参戦に先立ってFIAのホモロゲーションを受ける必要があり、ホモロゲーション日から24ヵ月以内に10台を製造することが義務付けられている。また、初年度にはWRC全カレンダーの少なくとも50%のイベントに2台体制で参戦することをブランドとして約束する必要がある。

「プロジェクト・ラリー・ワンがFIA世界ラリー選手権に参入することは、我々にとって非常に重要な瞬間である。WRCの次なる時代に向けた新型車を最初に発表する存在となれたことを、我々は大きな誇りに思っている」

 プロジェクト・ラリー・ワンのハンセンは、そうコメントした。

「WRC27レギュレーションの導入は、我々がこの選手権に踏み出すことを可能としてくれた。新しい技術的枠組みは、我々のような独立系プロジェクトにとって理想的な環境を生み出し、ゼロからマシンを開発し、最高レベルでメーカーと競い合うことを可能にしている」

「ここまでの進捗は、我々が進んでいる方向性に対して確かな自信を与えてくれるモノだ。シャシーは完成し、プロトタイプは組み立てが進んでいる。今春の最初のシェイクダウンに向けて準備し、そしてデビューに向けた開発を進めるうえで、我々は強力なポジションにある」

 またFIAのテクニカルディレクターであるザビエル・メステラン・ピノンは次のように付け加えた。

「プロジェクト・ラリー・ワンのWRC参入は、我々の描いてきたビジョンが形になりつつあることを明確に示している。チューナーにもホモロゲーションの門戸を開き、長期的かつコスト効率の高い技術的枠組みを導入したことで、チューナーがメーカーと対等な条件でWRCに参戦できる環境を整えることができた」

「プロジェクト・ラリー・ワンは、まさにこのビジョンが目指していた成果を体現する存在であり、FIA世界ラリー選手権の新時代が、すでにこの競技に必要とされる成長と多様性をもたらし始めていることを証明している」

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 “パートタイマー”なのに年間チャンピオンに! トヨタのオジェ、今季WRCは3戦欠場も9度目王座に輝く。ローブに並ぶ最多記録

次の記事 2025年モータースポーツ総決算読者投票受付中! いろいろあった今年もあとわずか、あなたの記憶に残る一戦、心に残る一人は?

More from

Tom Howard



2026年のWRCは劇的決着! 親子王座見えたソルベルグ、フィニッシュまでコーナーあとふたつでコースオフ……エバンスが悲願の初王座

WRC

WRC

Rally Italy

4 日前

2026年のWRCは劇的決着! 親子王座見えたソルベルグ、フィニッシュまでコーナーあとふたつでコースオフ……エバンスが悲願の初王座



トヨタWRCでも活躍のエサペッカ・ラッピ、プロラリーキャリアを無期限休止「今後はどこでアドレナリンを感じようか」

WRC

WRC 17 日前

トヨタWRCでも活躍のエサペッカ・ラッピ、プロラリーキャリアを無期限休止「今後はどこでアドレナリンを感じようか」



WRC、最終戦ラリー・サウジアラビアの中止を決定。代替戦も設定されず、トヨタのエバンスが初戴冠に近づく

WRC

WRC 21 日前

WRC、最終戦ラリー・サウジアラビアの中止を決定。代替戦も設定されず、トヨタのエバンスが初戴冠に近づく

最新ニュース



フェルスタッペンにペナルティなし! 黄旗区間で追い越しも、十分減速との裁定……ポールポジション剥奪されず

F1

F1 F1

シンガポールGP

5 時間前

フェルスタッペンにペナルティなし! 黄旗区間で追い越しも、十分減速との裁定……ポールポジション剥奪されず



F1シンガポールGPのスプリント予選でまたもソフトウェアにトラブル。人的ミスが原因で、一時オーバーテイクモード無効「一部の車両に影響を与えた」

F1

F1 F1

シンガポールGP

7 時間前

F1シンガポールGPのスプリント予選でまたもソフトウェアにトラブル。人的ミスが原因で、一時オーバーテイクモード無効「一部の車両に影響を与えた」



フェルスタッペンが今回も速い! 過去未勝利の”鬼門”で最速。大逆転目指すラッセル意地の2番手。アロンソ15番手|F1シンガポールGPスプリント予選

F1

F1 F1

シンガポールGP

8 時間前

フェルスタッペンが今回も速い! 過去未勝利の”鬼門”で最速。大逆転目指すラッセル意地の2番手。アロンソ15番手|F1シンガポールGPスプリント予選



F1シンガポールGPスプリント予選速報|フェルスタッペン驚速でスプリントPP獲得! ラッセルが2番手。アロンソはSQ1突破も15番手

F1

F1 F1

シンガポールGP

8 時間前

F1シンガポールGPスプリント予選速報|フェルスタッペン驚速でスプリントPP獲得! ラッセルが2番手。アロンソはSQ1突破も15番手

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録