元ルノーF1代表のアビテブール、ヒョンデWRCチーム代表着任へ。トヨタへの逆襲目指す
かつてルノーF1でチーム代表を務めたシリル・アビテブールが、ヒョンデ・モータースポーツの世界ラリー選手権&ツーリングカープログラムの新チーム代表として就任するようだ。
Cyril Abiteboul, Renault
Mark Sutton / Motorsport Images
Motorsport.comの調べでは、かつてルノーF1チーム(現アルピーヌ)で代表を務めたシリル・アビテブールが、ヒョンデ・モータースポーツの世界ラリー選手権(WRC)プログラムとツーリングカープログラムの代表候補として浮上しているようだ。
ヒョンデは昨年12月に長年WRCチーム代表を務めてきたアンドレア・アモダが去って以降、長らく代表に相応しい人物を探してきた。
アモダ離脱後は、パワートレイン部門を率いていたジュリアン・モンセが副チームディレクターという肩書きで事実上のチーム代表を務めてきたが、来シーズンに向けてアビテブールが代表として着任することとなるようだ。実際、モンセは先月行なわれたラリージャパンの際、現在の役職を続ける可能性が低いということを示唆していた。
アビテブールは2012年から2014年までケータハムF1チームを率いた後、キャリアの原点であるルノーF1に復帰。2017年からはF1チーム代表に昇格したが、2021年にチームがアルピーヌへのブランド変更に先立ち、F1チームを去った。
離脱後は、FIA F2やFIA F3にパワーユニットを供給するエンジンビルダーのメカクロームでモータースポーツアドバイザーを務めてきたが、豊富な経験値を持ってヒョンデに移籍。アビテブールにとっては、キャリアで初めてラリーカーやツーリングカーに携わることとなる。
Ott Tänak, Martin Järveoja, Hyundai World Rally Team Hyundai i20 N Rally1
Photo by: Tomasz Kaliński
Rally1導入によりハイブリッド時代に突入したWRCの2022年シーズンでは、ヒョンデは新開発の『i20 N Rally1ハイブリッド』に手こずり、ライバルのTOYOTA GAZOO Racingにドライバーズタイトルとマニュファクチャラーズタイトルの両方を献上してしまった。
ただ、ライバルから大きく後れを取ったものの、ヒョンデはこれまでで最も多いシーズン5勝を挙げた。
一方、ヒョンデは電動ツーリングカーシリーズの「ETCR」でランキング2位を獲得。世界ツーリングカーカップ(WTCR)ではBRCチームの『エラントラN TCR』でミケル・アスコナが最終年のチャンピオンに輝いた。
アビテブールのヒョンデ初陣は、1月に予定されているWRCの2023年シーズン開幕戦モンテカルロとなるものとみられる。
ヒョンデWRCチームは、2022年限りでオイット・タナックやオリバー・ソルベルグが離脱。クレイグ・ブリーンとエサペッカ・ラッピのふたりが新戦力として加わり、ティエリー・ヌービルやダニ・ソルドと共にシーズンを戦うことになる。
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