トヨタのラッピ、まさかの横転。大破したGRヤリスの冷却水を汲むため湖に立ち寄り、3位表彰台を確保

トヨタのエサペッカ・ラッピは、WRCのラリー・フィンランドで3位表彰台を手にしたが、マシンを大きく損傷する事故を起こし、漏れた冷却水を補充するために近くの湖に立ち寄るというシーンもあった。

トヨタのラッピ、まさかの横転。大破したGRヤリスの冷却水を汲むため湖に立ち寄り、3位表彰台を確保
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 WRCの第8戦ラリー・フィンランドで、トヨタのエサペッカ・ラッピが3位入賞を果たしたが、最後からふたつ目のステージでマシンを激しく横転させ、大ダメージを負った。ラッピはこの事故によりマシンから漏れた冷却水を補充するため、近くの湖に立ち寄った。そして、最終ステージもなんとか走り切って、表彰台を手にしたのだった。

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 ラッピはラリー・フィンランドの最終日、3位表彰台をほぼ手中に収めたかのような状態でフィニッシュに向かっていた。しかし最後からふたつ目のステージで、大きな事故に見舞われてしまう。

 ラッピはこのステージの左コーナーを通過していた際、轍に足を取られてしまい、彼のGRヤリスは激しく3回横転することになった。

 これによりラッピのGRヤリスは、リヤウイングが脱落し、フロントガラスが割れ、ラジエターも損傷するという見るも無惨な姿になった。ただラッピはマシンを再始動することができ、ステージをフィニッシュすることができた。しかも大きな事故だったにもかかわらず、ラッピが失ったのは僅か18秒程度だった。

 ただマシンからはパワーステアリングのオイルやフルードが漏れている状態。ラジエターからも冷却水が漏れ出ていた。ラッピはそこで機転を効かせ、ステージエンドで給水用ボトルを受け取り、近くの湖に移動した。

 ラッピは湖畔でマシンを停めると、コ・ドライバーのヤンネ・フェルムと共にマシンを修復。オイルやフルードの漏れを修復し、湖で汲んだ水を冷却水としてラジエターに補充した。そして割れたフロントガラスも取り外し、ゴーグルを着用して最終パワーステージに向かった。

 フェルムはペースノートを叫ぶように読み上げ、ふたりは最終ステージを走行。なんとか走り切ることに成功し、総合3位のポジションも確保することができた。

「生き残り、全てを直すことができたのは幸運だった」

 そうラッピは語った。

「確かにこれは、今までで最も奇妙な表彰台のひとつだ」

「まず第一に、横転したのにはかなり驚いた。そのコーナーは、僕がよく知っているコーナーだったからだ」

「少しワイドに走ることができるスペースがあることを確認したところに、大きな轍ができていた。そこでマシンが止められるような形になり、すぐに転がり始めた」

「僕はラリーを諦めようとしたんだけど、ヤンネは僕にエンジンを再始動するように言った。やってみようかと思ったんだけど、フロントガラスはめちゃくちゃだったから、チャンスはないと思ったんだ」

「そしてフィニッシュ地点に向かったんだけど、フロントガラスにはパワーステアリングのオイルが付着し、煙も多かった。何かがおかしいとすぐに確信したよ。でも、そのステージを走り切った後で、僕らは全ての問題を解決することができたんだ」

「僕はステージのフィニッシュ地点で、ドリンクのためのボトルを手に入れた。でももちろん、それは僕らが何かを飲むために使ったわけじゃない。このラリーは、以前は1000湖ラリーと呼ばれていた。だから水を汲むために、湖に立ち寄ることはできるんだ。そして全てのボトルに水を十分に満たすことができた」

「その後最終ステージをスタートさせた。最初の加速で屋根が外れ、車内には空気が入ってきた」

「風の音が凄かったから、ヤンネはペースノートを叫んで読み上げなければいけなかった。なかなかの物語だったよ」

「ゴーグルをつければ、ほとんど大丈夫だった。幸運にもハエはほとんどいなかった。轍があるのを見つけると、飛んできた砂利が顔に当たらないようにしなきゃいけなかったけどね」

 ラリーを走り切ったラッピとフェルムは、ゴーグルを着用した状態で表彰式に出席し、トロフィーを受け取った。

 
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