御年67歳M-スポーツ創設者マルコム・ウィルソン、現行WRCマシンのフォード『プーマ Rally1』をドライブ
M-スポーツの創設者であるマルコム・ウィルソンが、世界ラリー選手権に投入しているフォード『プーマ Rally1』のステアリングを握った。
写真:: M-Sport
世界ラリー選手権(WRC)に参戦するM-スポーツの創設者マルコム・ウィルソンが、現行WRCマシンのフォード『プーマ Rally1』をドライブした。
イギリス・ラリー選手権の1994年王者でWRCでは表彰台獲得経験を持つウィルソンは、現在67歳。今月末のラリー・メキシコでジュルダン・セルデリディスがドライブするプーマRally1を、イギリス・カンブリア州ドーベンビー・ホール本部に隣接するM-スポーツの専門テストコースで走らせた。
ウィルソンはチームのワークショップから生まれた全ての世代のWRCマシンを試してきたが、現行のハイブリッドマシンに関しては、2年前の初期テストで、ミュール版を短い走行で楽しんだだけに留まっていた。
プーマ Rally1のステアリングを握ったウィルソンは次のように語った。
「私は全ての世代のWRCマシンに乗ってきたが、正直なところ、あらゆる意味で最も完成度の高いマシンだと感じた。ドライバーとコ・ドライバーの安全面はもちろん、それ以外すべての面でこのシステムは優れている」
Malcolm Wilson, Team Principal M-Sport
Photo by: M-Sport
「かなり好印象だった。テスト用のサーキットでグラベル用タイヤとグラベル用サスペンションを使用したから、グラベルの上を走るのとは少し違うから判断は難しいが、ラリーに出られるツールであるということはすぐに感じられる」
特に印象的だったエリアを尋ねられると、彼はこう答えた。
「全てでそう感じられた。ハイブリッドだからだとは言えないが、マシン全体がラリーをするために作られたような感じだ」
「最初のマシンに乗ってから2年くらい経つと思うんだけど、あれからすごく進化しているんだ」
最新WRCマシンに感銘を受けたウィルソンだが、その実力を試すために自らステアリングを握ってラリーへ参戦する可能性はないとしている。
「楽しいだろうが、ないね。私の時代は終わったから、プロに任せるよ」
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