WRC委員会、最終SSでの"戦略的な遅刻"を対策する新ルールを提案

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WRC委員会、最終SSでの
執筆: David Evans
2018/04/02 10:29

ツール・ド・コルスより、パワーステージで戦略的な遅刻を抑制する新しいレギュレーションが設定される可能性がありそうだ。

 WRCは次戦ツール・ド・コルスより、パワーステージで戦略的な遅刻を抑制する新しいレギュレーションを設定する可能性がありそうだ。

 パワーステージとはステージの1~5位までに5-4-3-2-1ポイントが与えられるボーナスステージであり、通常イベント最終日に行われる最終ステージに設定される。

 2018年WRCラリー・スウェーデンとラリー・メキシコのパワーステージで、数名のドライバーが良いコンディションの路面を走行するために"戦略的な遅刻"をして、わざとペナルティを受けながらも、ボーナスポイントを獲得するという出来事が起こった。

 先月その事態を対策する新しいレギュレーション案がWRCコミッション内で上げられた。新しいレギュレーションとは、イベント最終日中にペナルティを受けた場合、そのクルーはパワーステージでのボーナスポイントを得る権利が失われるというものである。

 WRCのステークホルダーとその委員会メンバーは、その新案の採用の可否を問う電子投票を行なった。その後、新レギュレーションは4月5日より開催されるツール・ド・コルスに間に合うように、FIA世界モータースポーツ評議会で承認を受ける予定であるという。

 ラリー・スウェーデンで戦略的な遅刻をした最初のドライバーとなったのはセバスチャン・オジェ(Mスポーツ)だった。FIAはラリー・メキシコ前に、チームに対しこの事態の解決する案を提出するように通達していたが、結局ラリー・メキシコでオット・タナク(トヨタ)とティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)が遅刻してTC(タイムコントロール)に到着した。

 この戦略的なアプローチについて、あるドライバーは次のように述べた。

「何かのジョークだろうか? 誰かがやり始めると、誰もがその手を使うようになるだろう。誰もセブ(オジェの愛称)を責めることはできないし、WRCに参戦しているドライバーなら同じようなことを言うだろう」

 新レギュレーションに対し肯定的なMスポーツのマネージングディレクターであるマルコム・ウイルソンは、次のように語った。

「(提案された新しいレギュレーションは)ポイント獲得のチャンスが奪われるため、最も賢明でわかりやすい解決策だと思う。我々はそれを支持することだろう」

「まず我々がスウェーデンでそのようなことを行い、その後別のチームが我々に続いた。それでも我々はそのような事態になったことに対し、全く問題はなかったと考えている」

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シリーズ WRC
イベント ラリー・フランス
執筆者 David Evans
記事タイプ 速報ニュース