いよいよ開幕2021年WRC。オジェは昨年以上の混戦を予想「タイトル候補は最低4人」
セバスチャン・オジェは、WRCでのラストイヤーとなる2021年が最も予想不可能な1年になると考えており、多くのタイトル候補がいる中でもカッレ・ロバンペラがタークホースになると見ている。
Sebastien Ogier, Julien Ingrassia, Toyota Yaris WRC
2021年シーズンの世界ラリー選手権(WRC)は、1月21日(木)からスタートするラリー・モンテカルロで開幕となる。ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・オジェ(トヨタ)は、今季も多くのドライバーがタイトル候補に挙がってくると予想している。
2013年からWRC6連覇を達成したオジェは、トヨタに移籍した2020年を“WRCラストシーズン”と銘打って戦ってきた。しかしながら、新型コロナウイルスのパンデミックによりレース数が大幅に減少してイレギュラーなシーズンとなったことを受け、オジェは最終戦前に引退を撤回して2021年もトヨタで戦うことを発表した。
そんな中迎えた2020年シーズン最終戦ラリー・モンツァ。タイトル争いはチームメイトのオジェを14ポイントリードするエルフィン・エバンスが圧倒的優位とされていたが、エバンスは最終日に痛恨のコースオフを喫しデイリタイア。オジェが大逆転で7度目のWRC王座に輝き、エバンスのコリン・マクレー、リチャード・バーンズ以来3人目となるイギリス人王者の夢はお預けとなった。
2019年にトヨタでチャンピオンに輝いたオット・タナクは2020年にヒュンダイへと移籍。母国戦であるラリー・エストニアで優勝するなど7戦中4度の表彰台を獲得したが、2度入賞を逃したことが響き、連覇を果たすことはできなかった。
オジェは自身に加えてエバンス、タナク、そしてティエリー・ヌービルの少なくとも4人が2021年のタイトル候補になると考えている。さらに彼は、弱冠20歳の新鋭カッレ・ロバンペラもそこに食い込んでくると予想しているようだ。
ロバンペラは昨季、トヨタのドライバーとしてWRCにフル参戦。表彰台はラリー・スウェーデンの3位のみとなったが、同ラリーとラリー・エストニアのパワーステージを制するなど、既に光る速さを見せている。また、ラリー・スウェーデンの代替戦として2021年のカレンダーに組み込まれた母国フィンランドのアークティック・ラップランドラリーに関しては、2020年大会を圧倒的な強さで制している。
「昨年は非常に接戦だったし、(今季も)同じレベルの競争になると予想している。間違いないよ」
オジェは2021年シーズンの展望についてmotorsport.comにそう語った。
「オットとエルフィンは僕に似ていてマシンの準備を怠らないので、今シーズンはさらに良くなるかもしれない」
「おそらくタイトル候補は、少なくとも昨年と同じ4人(オジェ、エバンス、タナク、ヌービル)、もしかするとそれ以上かもしれない」
「カッレが1年目で成し遂げたことを考えれば、彼を挙げない訳にはいかないだろう? 彼が戦いに加わる可能性は間違いなくある」
またオジェは引退を撤回して挑む2021年シーズンについて、ベストを尽くして楽しみたいと語った。
「ここにいられることを嬉しく思っている。これは僕が決めたことだけど、それには満足しているし、最後のシーズンを楽しみたい」
「楽しむために、プッシュし続けてパフォーマンスを発揮し続けていくつもりだ。それが僕のやり方なんだ。この選手権に参加する限りは常にベストを尽くしたいと思っているし、もう一度(タイトルを)勝ち取りたいと思っているよ」
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