オジェ、ラリー・ポルトガルで今季2度目のWRC参戦。3台目のトヨタGRヤリスをドライブ

　トヨタは、5月19日から22日にかけて開催されるWRC第4戦ラリー・ポルトガルに、WRC王者であるセバスチャン・オジェがスポット参戦すると発表。オジェはエサペッカ・ラッピとシェアしている3台目のGRヤリスに乗る。

　今季から、WRCフル参戦を停止したオジェは、開幕戦ラリー・モンテカルロにスポット参戦。同じくスポット参戦したセバスチャン・ローブ（M-スポーツ）に次ぐ2位を獲得した。

　マシンがハイブリッド化され、新時代に突入したWRCだが、その開幕戦はローブ対オジェというレジェンド同士の接戦が展開された。なお、M-スポーツはラリー・ポルトガルでローブがスポット参戦すると発表しており、今季初のグラベル・ラリーでまたふたりが激突する可能性がある。

Ogier pushed Loeb all the way on his last WRC appearance on January's Monte Carlo Rally

Photo by: Red Bull Content Pool

　オジェはシーズン前から、ラリー・ポルトガルに参戦する可能性を示唆していた。オジェにとってこのラリーは、2010年にシトロエン・ジュニアチームでWRC初優勝を飾った思い出の地である。

　またラリー・ポルトガルは、WRCの50周年を記念するイベントとしても選ばれており、このマイルストーンを祝う様々な企画が予定されている。

　オジェの残りの今季WRC参戦スケジュールはまだ明らかにされていないが、最大で5つのラリーに参戦する可能性があると見られている。

　オジェは世界耐久選手権（WEC）のLMP2クラスにリシャール・ミル・レーシングからフル参戦する契約を結んでいる。先月行なわれたセブリングでは、チームメイトのシャルル・ミレッシ、リルー・ワドゥーとともにクラス12位で完走した。

　2022年のWECカレンダーは、WRCのスケジュールと2イベントの日程が衝突している。そのため、オジェは9月にギリシャで開催されるアクロポリス・ラリーと11月のシーズン最終戦であるラリー・ジャパンに参戦することはできないだろう。