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トヨタのセバスチャン・オジェが偉業達成! 前人未到ラリー・モンテカルロ10勝目を挙げる

2025年のWRC開幕戦ラリー・モンテカルロは、トヨタのセバスチャン・オジェが優勝。前人未到のモンテカルロ10勝目をマークした。

Sébastien Ogier, Vincent Landais, Toyota Gazoo Racing WRT Toyota GR Yaris Rally1

Sébastien Ogier, Vincent Landais, Toyota Gazoo Racing WRT Toyota GR Yaris Rally1

写真:: McKlein / Motorsport Images

 WRC(世界ラリー選手権)の開幕戦ラリー・モンテカルロは、金曜日からラリーの主導権を握ったセバスチャン・オジェ/ヴァンサン・ランデ組が総合優勝。オジェは前人未到のモンテカルロ10勝目を記録した。

 ラリー・モンテカルロはWRCで最も長い歴史を持つ伝統の一戦であると同時に、雪や凍結路面など刻々と変化する路面コンディションへの対応など、チームの総合力が試されるラリーである。

 今季からWRCはハイブリッドユニットが非搭載となっただけでなく、タイヤがハンコック製に。モンテカルロはドライタイヤだけでなく、スタッドタイヤやスノータイヤも使うイベントとなるため、タイヤへの適応は重要なポイントとなった。

 そんな中でも安定のパフォーマンスを見せたのがオジェ。いきなり2ステージ連続でステージ優勝を飾ると、SS8~9も最速で駆け抜け総合首位の座を固めた。

 総合2番手のエルフィン・エバンス(トヨタ)に20.3秒のリードを築いて日曜日を迎えたオジェは、SS16でも最速。SS17では5番手となったものの、18.2秒のアドバンテージを確保し最終パワーステージSS18に臨んだ。

 SS18はステージ前半はところどころ濡れているもののほぼドライ、しかしステージ後半は凍結している部分もある圧雪路が時折現れるというトリッキーなコンディション。タイヤ選択によっては思うようにパフォーマンスを発揮できない、そんなマシンも見受けられた。

 オジェはマシンをスライドさせながらも決定的な破綻を見せることなくステージを走り切ると、そのタイムはなんとパワーステージ最速。自ら華を添える形でモンテカルロ10勝目を挙げた。

 4.0秒差でSS18を迎えたエバンスとアドリアン・フルモー(ヒョンデ)による2位争いは、最後まで大接戦。両者はほぼ変わらないペースでステージを上っていった。しかしステージ後半、エバンスは壁に接触するシーンがありながらもフルモーを突き放し、総合2位を守った。

 トヨタのカッレ・ロバンペラはハンコックのスリックタイヤに手を焼きつつも、日曜日に追い上げて総合4位でフィニッシュ。土曜午後に3ステージ連勝など見せ場を作ったオット・タナク(ヒョンデ)はパワーステージでロバンペラに逆転され5位となった。

 ディフェンディングチャンピオンのティエリー・ヌービル(ヒョンデ)はパンクなどで遅れ、総合6位でラリーを終えた。

 トヨタの勝田貴元は、総合6番手で日曜日を迎えたがSS16でコースオフ。SS12ではステージ優勝も記録したが、リタイアとなった。トヨタの新星サミ・パヤリ、Mスポーツフォードのグレゴワール・ミュンスターも、このSS16で姿を消した。

 昨年刷新されたポイントシステムは微調整され、より最終順位に重きを置いたシステムに。一方で日曜日のステージの総合タイムでポイントを付与する”スーパーサンデー”は継続され上位5台に5-4-3-2-1ポイント、パワーステージ上位5台にも同様のポイントが与えられる形となった。

 オジェは合計で33ポイント、以下エバンスが26ポイント、フルモーが20ポイント、ロバンペラが18ポイントを稼いだ。

 トヨタはスーパーサンデーでロバンペラとエバンスが、パワーステージではオジェとエバンスがワンツーフィニッシュを達成しており、マニュファクチャラーズランキングでヒョンデに24ポイント差をつける60ポイント獲得と、最高の形でシーズンをスタートさせた。

 

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