WRCの言葉狩り問題が解決。ドライバーたちとFIAが合意に達し、インタビューへの沈黙ストライキ解除へ
インタビューでの言葉遣いをめぐるWRCドライバーとFIAの対立がついに決着し、今週末のラリー・イスラス・カナリアスでステージエンドインタビューが復活することになった。
Adrien Fourmaux, Hyundai World Rally Team
写真:: Austral / Hyundai Motorsport
世界ラリー選手権(WRC)のドライバーアライアンス(WoRDA)とFIAは、イベント中の悪態に対する罰則について合意に達し、今週末にスペインで行なわれる第4戦ラリー・イスラス・カナリアスでステージエンドインタビューが復活することになった。
事の発端は、2月初めに行なわれたWRC第2戦ラリー・スウェーデンで、ヒョンデのアドリアン・フルモーがTV中継で“Fワード”を発したとして計3万ユーロ(約470万円)の罰金(うち2万ユーロは執行猶予付き)を科せられたことだ。
これに対し、WRCのドライバーやコドライバーは団結して不満を表明。第3戦サファリ・ラリー・ケニアのステージ終了時のインタビューで沈黙を守るか、母国語でインタビューに応えるという形で抗議した。
WoRDAはケニア以来、FIAと話し合いを続けてきたが、その結果、不適切な言葉を使った場合の罰則を今後どのように適用するかについて、両組織の妥協点が見出された。
今週カナリア諸島で開催されるラリー・イスラス・カナリアスから、ドライバーはステージ終了後のインタビューや、チームとの無線交信など、その場の状況に応じて悪態をついても罰せられないことになった。その代わり、ドライバーは記者会見や公式メディアゾーンでの悪態に対してのみ制裁を受けることになる。これはF1で採用された同様の明確化に続くものだ。
この合意は両者によってしっかりと守られ、理解されているが、フルモーへのペナルティの根拠となったレギュレーション(国際競技規則付則B項)そのものは変更されていない。
Ingrassia (c) is optimistic about the new agreement
Photo by: McKlein / Motorsport Images
かつてセバスチャン・オジェのコドライバーを務め、WoRDAを代表として率いるジュリアン・イングラシアは、motorsport.comの取材に対し次のように語った。
「我々のスポーツは特殊な要素を持つユニークなスポーツであるということを誰もが認識している。我々は、関係者がひとつのイベント中に20回以上(ステージ直後の)その場の勢いでライブインタビューを受けるようなスポーツを他に知らない」
「我々は非常に良い解決策にたどり着いた。ラリーを2つのゾーンに分けることにしたんだ」
「記者会見やメディア・ペン、メディア・ゾーンなど、コントロールされたゾーンはドライバーたちが冷静になれる場所だ。そこでは付則B項がすべて適用されることになる」
「そして、ステージ終了後のインタビューや無線通信、ステージそのものなど、コントロールされていないゾーンもある。ドライバーたちが岩にぶつかったりしたときに、良くないリアクションをすることもあると分かっているところだ」
「もちろん暴力や重大な違法行為ではなく、汚い言葉について話すだけであれば、コントロールされていないエリアではF1のようにドライバーが無線通信でチームと会話する際、どんな悪態をついても罰せられないということで合意した」
「我々が合意に達したことは素晴らしい。これで多くのことが解決した。カナリア諸島での新しいラリーに向けて、我々は競技そのものに集中することができる。ファンの雰囲気はかなりクレイジーになるだろうし、本当にいいイベントを開催するためのいい要素はすべて揃っている」
「私がWoRDAのメンバーに言ったことは、基本的にはこの合意を信頼すること、そしてFIAも私たちを信頼しているということだ。カナリア諸島では『自分らしく、最高のショーを見せてほしい』と言った」
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