ラリー出身のFIA新会長、WRCの魅力向上を目指す「ワークスが”2.5社”では不十分だ」

FIAのモハメド・ベン・スレイエム新会長は、WRCに参加するマニュファクチャラーが”2.5社”では十分ではないとして、より魅力的なシリーズを目指すと語った。

ラリー出身のFIA新会長、WRCの魅力向上を目指す「ワークスが”2.5社”では不十分だ」

 FIAの新会長に選出されたモハメド・ベン・スレイエム会長は、すでに世界ラリー選手権(WRC)を対策が必要な選手権だと位置づけているようだ。

 60歳のスレイエムは、中東ラリー選手権で14度のタイトルを獲得。トヨタ・セリカをドライブし、1995年のラリー・オーストラリアを戦うなど、WRCへの参戦経験を持っている。

 FIA会長選挙に当選した後、初のメディアインタビューに応じたスレイエム会長は、WRCをマニュファクチャラーにとって魅力的なものにし、将来的にはワークス参戦を増やしたいとの意向を表明した。

 現在、WRCにワークス体制で参戦しているのはトヨタとヒュンダイの2チームのみ。フォードはM-スポーツと組んで、セミワークス体制での参戦だ。

「我々はいつもF1について話しているが、他の分野についても忘れてはならない」とスレイエムは言う。

「WRCも視野に入れなければならない。私はラリー出身だ。だから、それも視野に入れなければならない」

「そうした重要な選手権に、”2.5社”のマニュファクチャラーだけでは不十分だ」

「ただ座って待っていれば、人々が集まってくるわけではない。マニュファクチャラーのドアをノックし、我々のスポーツをアピールしていかなければならない」

 WRCは2022年から、より多くのマニュファクチャラーを引きつけるためにハイブリッド化を実施。ここ数世代で最大のレギュレーション変更に踏み切る。

 しかしこれまでのところ、この変更によって新しいブランドを誘致することはできていない。現FIAラリーディレクターのイブ・マットンは、WRCが新しいマニュファクチャラーを迎え入れるのは早くても2024年になるだろうと発言している。

 マットンは6月に、「他のメーカーもレギュレーションを見ているし、彼らは今のところ研究している」と英『Autosport』誌に語った。

「彼らはクルマをデザインしているのではなく、これらの新しい車が彼らのマーケティングプランにどのようにフィットするかを理解しようとしているのだ」

「私としては、2023年は直近すぎると思う。私は、何かをするために必要な最小限の時間は2年だと考えている」

 スレイエムはラリーカーのコストを抑制し、競技者にとってより手頃な価格にすることで、草の根レベルの参加者を増やしたいとも考えている。

「コストの問題だ」と彼は付け加えた。

「10万ドル(約1100万)のラリーカーから始まり、20万ドルに跳ね上がったんだ。インフレといえばそうなのだが、2倍はおかしい」

「我々はコストをコントロールしなければならない。最近、ラリー3マシンを運転したが、ワールドラリーカーと同じような仕事ができる。速さは同じではないが、コストははるかに低くなる」

「入門者向けの手頃な価格のクルマが必要だ。FIAから設計図を受け取り、安全規則を確実に実行するんだ」

「モータースポーツを愛する地域から、アフリカや中東、アジア、さらには中南米といった地域の人々を巻き込まなければならない。だが彼らにその余裕があるだろうか? ノーだ。それは我々が取り組まなければならないエリアだ」

 
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