オット・タナク、2022年限りでWRCヒョンデ離脱。チームは「残念だが、彼の決断を尊重する」
オット・タナクは、2022年のWRCを最後にヒョンデから離脱することが明らかとなった。
写真:: Fabien Dufour / Hyundai Motorsport
2019年の世界ラリー選手権(WRC)王者であり、今季はヒョンデからWRCを戦うオット・タナク。彼は今季限りで同陣営から離れることを明らかにした。
タナクはヒョンデと来季の契約を結んでいたものの、彼は今月、2023年シーズンのWRCを個人的な理由で欠場する可能性があることを明らかにするなど、その将来は不透明なものとなっていた。
発表によると、タナクはヒョンデと結んでいた契約を1年早く終了させるオプションを行使するという。
タナクはMスポーツ、トヨタを経て、2020年にヒョンデに加入。それ以来5勝を挙げており、特に今季は3勝を挙げてランキング2番手につけているが、序盤戦を中心に信頼性の問題に悩まされることも多く、シリーズタイトルはトヨタのカッレ・ロバンペラに奪われた。そのためタナクはチームに不満を抱いており、ヒョンデのマネジメント体制や設備に関して公然と批判することもあった。
「これは個人的な決断であり、チームのことを尊重し、慎重に検討した結果のものだ」とタナクは言う。
「ただ、僕は自らのキャリアの中で新たな挑戦に踏み出すべき段階に来ていると感じている」
「過去3シーズン、僕たちは良いパートナーシップを築き、ここまで成し遂げてきたことを誇りに思っている」
「僕たちは困難な局面を乗り越えるために共に努力してきたし、正しい方向に進んでいたことは今年証明されたと思う」
「今シーズンの後半戦は物事がうまくいった時に出せるパフォーマンスレベルだったと思っているけど、僕にとっては新しいことをする時が来たんだ」
「理解してくれたチームに感謝しているし、彼らの成功を祈っている」
チーム副代表のジュリアン・モンセは、タナクを失うことは残念だとしながらも、彼の決断を尊重して次のようにコメントした。
「オットの離脱は残念なことだが、その決断を受け入れて、尊重しなければいけない」
「彼は間違いなくラリー界で最高のドライバーのひとりであり、我々はここ3シーズンに渡って勝利を収めたことで、幸運にもそれを体現することができた」
「少し浮き沈みはあった。最初の年はパンデミックの影響を受け、今年は新しく導入されたハイブリッド規則の影響を受けて、確かに困難な時を過ごした」
「オットはリーダーシップを発揮して、自分自身とチームが改善し、勝利するために取り組んでくれた」
「我々は最近、ヒョンデ i20 N Rally1でポジティブな流れを作ってこれた。彼がいなくなるのは寂しいが、我々にとっても組織を再構築する機会でもある」
「2023年のクルーの構成を真剣に考えていたところだったので、この決断は望んでいたものではなかったが、来季に向けて様々な可能性が開かれることになる」
「オットとマルティン(ヤルべオヤ/コドライバー)の今後の活躍を祈っている」
ヒョンデは先日オリバー・ソルベルグとの契約を更新しないことを決断したが、それから数週間でタナクの離脱も決まった。彼らは2023年のラインアップとして複数のドライバーを検討しており、アンドレアス・ミケルセンやクリス・ミークが候補に挙がっているとみられる。
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