WRC 開幕戦ラリー・モンテカルロ

蒲郡を“日本のモナコ”に! ラリー発展に向け今も奔走する、WRC勝田貴元の祖父・照夫氏「まだまだマイナー……でも良い方向に来ている」

日本プロスポーツ大賞のスポーツ功労者賞を受賞した勝田照夫氏は、今後もラリー競技の振興に全力で取り組んでいくと語った。

戎井健一郎

公開日時: 2025/01/30 6:43

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Sami Pajari, Marko Salminen, Toyota Gazoo Racing WRT Toyota GR Yaris Rally1

写真:: Toyota Racing

 1月29日に発表された第54回日本プロスポーツ大賞。その中でスポーツ功労者賞として表彰された勝田照夫氏が、自身が生涯関わってきたラリー競技の今、そして今後の発展に向けて思いを馳せた。

 今回の日本プロスポーツ大賞もモータースポーツ界からトップ選手やレジェンドが数多く表彰されたが、勝田氏はかつて国内外のラリーで活躍した後、長きに渡って競技の普及に尽力してきた人物。息子は日本を代表するラリードライバーである勝田範彦、孫はWRC(世界ラリー選手権)の最高峰クラスにトヨタから参戦する勝田貴元と、その家族にもラリーの血が脈々と受け継がれている。

 授賞式の壇上で勝田氏は、日本でマイナーなラリー競技を振興させたいとの思いを持って活動してきたと明かしたが、中でも彼がキーワードとしているのが「社会に貢献するモータースポーツ」。具体例として、コロナ禍で観光業に大打撃を受けた地元愛知県の蒲郡市を再建すべく、「モナコと蒲郡市を良い形で繋ぐ」ことに奔走しているのだと語った。

勝田照夫氏

勝田照夫氏

写真: 公益財団法人日本プロスポーツ協会 提供

 モナコと言えば世界を代表する高級リゾート地でもあり、モンテカルロ地区の市街地コースを使ったF1モナコGPが有名だが、同地区ではラリー・モンテカルロという歴史あるラリーも開催されている。海沿いの街ならではの風光明媚な景観は、見る者を魅了する。

 勝田氏は壇上でのスピーチで次のように述べた。

「蒲郡市は海辺にある小さな町なのですが、コロナ禍によって愛知県最大の観光地が大打撃を受けました」

「この蒲郡をなんとか再建しようと、3年前から市長と話をしておりましたが、私が直感的に“モナコと蒲郡市を良い形で繋ごう”と考え、1年前から動きました」

「先日のWRCラリーモンテカルロにも行き、蒲郡市長をお連れしました。モナコの駐日大使はじめ、関係者の方々と今会議を進めている状況です。今後も“社会貢献するモータースポーツ”というテーマの下、日本におけるラリー競技の振興、そしてモータースポーツの振興に全力で協力してまいりますので、よろしくお願いいたします」

 ラリーを通した蒲郡再建の取り組みは既に実行に移されている。昨年から全日本ラリー選手権の一戦として、これまでの新城ラリーに代わる形で蒲郡拠点の“RALLY三河湾”を開催。今年も2月28日〜3月2日にかけて行なわれる予定だ。このラリーを主催する勝田氏は、大会のさらなる発展を目指してモナコとの交流を深めようとしているようだ。

「蒲郡は景観、見た目、雰囲気がモナコとよく似ているものですから、モナコとジョイントしようと。まさに昨日まで(ラリーモンテカルロに)行っていたわけですが、モナコの上の方たちとも交流することができました」

「このように、モナコと蒲郡の繋がりは人の横断から始まると思いますが、それが地域振興に繋がればいいなと思っています」

ラリー三河湾

ラリー三河湾

写真: TOYOTA GAZOO Racing

 そう語った勝田氏。最近はWRCラリージャパンも愛知県・岐阜県を拠点に復活を果たし、その様子が地上波放送でも取り上げられるなど、ラリーが世間の人たちに触れる機会も増えたように感じられるが、この現状をどう感じているのか?

「徐々にね、少しずつラリーというものを知っていただいておりますが、まだまだマイナーな部分もあると思います」

「ただやはり、中部エリアはラリーが結構メジャーになってきております。これはトヨタ自動車の豊田章男会長のおかげですが、非常に良い方向にきております。これからも皆さんのバックアップをいただきつつ、ラリーで地域社会に貢献することをテーマに取り組んでまいります」

 

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