WRCスペイン:トヨタ・ヤリスのシェイクダウン完了。フィーリング上々
木曜日ラリー・スペインのシェイクダウンが行われ、トヨタ・ヤリスは確認作業を完了させた。

シーズン唯一のミックスサーフェス・ラリーであるラリー・スペインは、競技初日のデイ1はグラベル(未舗装路)中心のSSを走行し、デイ2およびデイ3はターマック(舗装路)のSSを走行する。
そのため全長2.97kmのシェイクダウンコースもグラベルとターマックのミックスサーフェスとなり、各選手ともグラベル仕様のクルマで走行。ヤリスWRCは既に事前テストで良いセッティングに仕上がっていたため、シェイクダウンでは各部が正常に機能しているかどうかの確認作業に終始し、大きなセッティング変更は行わなかったようだ。
トヨタ陣営は次のようにコメントを寄せた。
ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
「シェイクダウンではハンドリングがややアンダーステアに感じましたが、実際のラリーとは異なるタイプのコースだったので気にしていません。しばらくラリーから離れていたので少々感覚がなまってしまいましたが、休みも終わり、新たな気持ちで戦いに臨みます。このラリーでは5回表彰台に登っていますが、優勝はまだないので優勝を目指して頑張ります。デイ1はグラベルが中心のコースですが、SS3およびSS6の「テーラ・アルタ」は途中でターマック区間があり、タイヤにとても厳しいステージなので、挑戦のし甲斐がある1日となるでしょう」
ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC #11号車)
「シェイクダウンはセットアップにあまり適したコースではありませんでしたが、クルマのフィーリングはとても良く、特に何かを変える必要はないと思いました。明日のグラベルステージは、ドライならば道の表面を覆うルーズグラベルによって、とても滑りやすく難しい路面コンディションとなるでしょう。ただし私はやや後方の出走順となるため、走行ラインはクリアになっている可能性があります。デイ2からの残る2日間を有利に戦うためにも、明日はできる限りプッシュする必要があります」
エサペッカ・ラッピ(ヤリスWRC #12号車)
「ようやく長い休みが終わり、クルマに戻ることができて嬉しく思います。今日のシェイクダウンではクルマのバランスやセットアップがコースに合っていませんでした。しかし、実際のSSは今日とはかなり異なるので、ラリー本番ではうまくいくと信じています。とにかくクリーンな走りを心がけ、トラブルを避けて戦い、できれば表彰台に登りたいと思います」
【TOYOTA GAZOO Racing NEWS】
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