WRCスペイン:ミケルセンが初日で首位発進。オジェはグラベルに苦戦も2番手
ラリー・スペイン初日が行われ、ヒュンダイのアンドレアス・ミケルセンがトップタイムを記録した。









10月6日(金)、約1ヵ月半の夏休みを経てラリー・スペインが開幕した。シーズン唯一のミックス-サーフェイス・イベントであるスペイン初日は計6本のSSを走行、いずれもグラベル中心のSSとなった。青空と強い日差しによってカラカラに乾いたグラベルに苦戦したドライバーも少なくなかった。
午前のセッションではSS2を終えた段階で6番手だったヒュンダイのアンドレアス・ミケルセンがSS3でリードし、トップに躍り出た。今回4輪にハードタイヤを履かせたのはミケルセンを含め6人。彼らはタイヤを活用して綺麗な走行ラインをとることができたと語っている。
その一方、2番手のマッズ・オストベルグ(アダプタ・モータースポーツ)と3番手のセバスチャン・オジェ(Mスポーツ)は路面コンディションに悩まされた。
午後のセッションを終えても、ミケルセンがトップを維持。彼はSS5でダンパーのトラブルを抱えながらも、2番手のオジェに1.4秒差をつけて初日を終えた。
ヒュンダイ・i20WRCで初めてのイベントに臨むミケルセンは初日の感触について次のように語った。
「本当にいい1日だったよ。終盤ダンパーに問題があったんだけどね。実はステージの途中でクラッシュしてしまって、それがかなり気がかりだった」
「でもすでにクルマに快適性を感じているんだ。このクルマのことを好きになれると思うよ!」
しかし土曜日に行われるイベント2日目にターマックを走ることになるため、ミケルセンは慎重な姿勢を見せている。
「別の新しいスタートになると思う。テストはしているけど、ラリーではないからまだどうなるかわからない。しばらく様子を見てみることにするよ」
2番手はシェイクダウン時にトップタイムを記録したオジェだった。オジェはスペインのグラベルに悩まされるも時折混じっているターマックコンディションによって救われたという。
シトロエンのクリス・ミークは3番手となった。SS4でスピンを喫したことでトップに3秒差をつけられたミークは、歯がゆさを感じているようだった。4番手はMスポーツのオット・タナク。オストベルグはスペインの高温に悩まされ5番手まで順位を落とした。
地元ラリーとなるダニ・ソルド(ヒュンダイ)は同僚でチャンピオン候補のティエリー・ヌービルと共に6-7番手。トヨタはユホ・ハンニネンが8番手、シトロエンのステファン・ルフェーブルを挟んで若手のエサペッカ・ラッピが10番手につけている。
なお、トヨタのエースドライバーであるヤリ-マティ・ラトバラはSS5でエンジントラブルに見舞われてリタイアを喫した。
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この記事について
シリーズ | WRC |
イベント | ラリー・スペイン |
ドライバー | アンドレアス ミケルセン |
チーム | ヒュンダイ・モータースポーツ |
執筆者 | David Evans |